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zoom RSS 弦楽四重奏曲第1番(ショスタコーヴィチ)<PA-037>

<<   作成日時 : 2007/10/01 19:41   >>

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さて、まずはショスタコーヴィチの最初の弦楽四重奏曲です。
作曲された時期は交響曲5番の後くらいなので、ショスタコーヴィチのキャリアを考えると決して早い時期のものではないのですが、本人は練習も兼ねてさりげなく書き始めたようですね。
その曲想は瑞々しく、まさしく才気煥発というにふさわしい曲です。交響曲5番によって、「プラウダ」批判による命の危機から開放されたこともあるのでしょうか、後の曲からは想像できないような(笑)、親しみやすい曲想です。

1楽章は優しげにはじまるのですが、その後の展開の仕方などを聴いていても、どこか手探りしながらよちよちさまよっているかのような風情が、なんとも心地よいです。ショスタコーヴィチは演習がてら、という感じで書いたそうです。確かに後のショスタコーヴィチの作品と比較すればそんなふうにも聴こえますが、この曲単体として聴けば、完成度が非常に高くてとても演習(笑)というレベルには聴こえないですね。
続いてメランコリックな2楽章、音が湧き出てくる泉のような出だしから子守唄のようなメロディにつながりさりげなく終わる3楽章、さわやかな一陣の風を思わせるような4楽章と、ショスタコーヴィチ特有の響きは予感させつつも、非常に聴きやすい一品です。

次に演奏者の感想に移ります。以下表記としては、ボロディン四重奏団のドゥビンスキー時代の旧全集はボロディン(旧)、コペリマン時代の70年代後半〜80年代前半の新全集をボロディン(新)とします。また、ベートーヴェン四重奏団はベートーヴェンQとします。

ボロディン(新)の演奏は非常にスタンダードな演奏です。
形も端正に整っており、その響きも奥行き深く音そのものを堪能できるとうぐいすは思います。
そのスタンダードなスタイルの中にも、2楽章冒頭のシェバーリンのヴィオラの憂愁漂うメロディ等、歌心みたいなものも伺わせてくれる部分もあります。

ボロディン(旧)もある意味スタイリッシュなところは変わらないと思います。音響はボロディン(新)と比べれば奥行きの深さはないですが、悪くはないです。ただし音楽の表情はボロディン(新)よりも生き生きとしています。
音の撥音がしっかりしていて響いてくる音が小気味よいこともあり、曲そのものの清新さのようなものが伝わってきますね。

ベートーヴェンQはもちっと親しみやすい暖かな音色です。
2楽章など、ボロディン(新)(旧)のものは現代的な表現ながらも旋律に哀感を込めたというような趣があるのですが、ベートーヴェンQではどちらかというと本当にロマン派の曲のように聴こえます。
ただそれ故に、曲特有の瑞々しさという面ではボロディンの方が特に感じられますかね。

さて、次回はいちおう(笑)2番を予定しています。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
うぐいすさま 初めまして

凛虞さんのブログペットの友だちになっておられますよね、そのご縁で、ブログを拝見しております。

ショスタコービッチのカルテット、凛虞さんが余りに誉めておられるので(爆〜)、購入しました。ボロディンの旧録音を13番まで、ベトベン・刈るってとで、14,15番のCDを購入しました。
今、1番を聴いています。確かに、親しみやすい曲になっていますね〜。
新たな曲に挑戦していこうとしているところです。
このブログでの記事、参考にさせていただきます〜。
http://blog.livedoor.jp/rudolf2006/
rudolf2006 でした。

ミ(`w´彡)
rudolf2006
2007/10/13 15:34
rudolf2006さん、初めまして!
コメントありがとうございます。
ブログ村経由でrudolf2006さんのブログはいつも拝見させていただいています。自由闊達な筆致で実に幅広いレパートリーの曲について書かれていますよね。いつも感心して読んでます。

弦楽四重奏曲1番、親しみやすくていいですよね〜。他、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲は中にはとっつきずらいものもありますが、聴きなれればどれも傑作だと認識できるものばかりです。15番がベートーヴェン四重奏団というのは大正解だと思います。ぜひ、その恍惚とした世界に浸ってください(笑)。
今後とも、よろしくお願いします。
うぐいす
2007/10/13 18:02

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