|
今回はジュリアード四重奏団のベートーヴェン四重奏全集('64-'70)です。これも昨日入手したものです。 入手したてであんまり深い感想は書けないのですが、ざっと聴いた印象を書いてみようかなあと思います。 ジュリアード四重奏団といえば、うぐいすはなんといってもバルトークが真っ先に思い浮かんでしまいます。その硬質な響きと強靭で鋼のような構成・リズム感が非常に先鋭的で、バルトークの前衛的な側面が強調された演奏です。当時としてはかなり革命的な演奏だったかもしれませんね。 で、その印象がちょっと強い感じがしていたので、ベートーヴェンの四重奏に手を出すのが気後れしていたところがあります。 さらに、20年ほど前にラジオでワシントン国会図書館でのライブ盤を聴いたことがあるのですが、ライブのため完成度に難があるところ(彼らの本質的な部分とは関係がないのですが)が、ますます入手の気を鈍らすことに拍車をかけていました。 そうはいうものの、最初のスタジオ全集こそが彼らのベスト演奏との話もよく聞こえてきましたので、これを聴かずして他の演奏も語れまいと入手してみました。 で、実際に聴いた印象ですが、これはなかなかの名全集ですね。 硬質な響きとつくりは予想していた通りなのですが、非常に歌心にも溢れている演奏です。 基本的にはやはり、ドイツの伝統的な重厚さとかとは違い、どこか鋼細工でがっちり構成組み立てたような感があります。 非常に筋肉質なつくりで、精妙なところは針金を組み合わせ、激しいところはワイヤーのような強靭で太い鋼鉄で構成したような、どこかひんやりとした先鋭的な面も感じさせますが、非常に構成がよく見えます。 まあ、アルバン・ベルク四重奏団などの現代的な演奏団体などの先駆的な位置にはなるのでしょうが、彼らのようなしゃっくりを起こしたような(笑)唐突なアクセントや刺激的な響きは皆無で、非常に聴きやすい響きです。 最初聴いたときは、そのすっきりとした構成感と強靭な鋼細工の肌触りが、まだ壁などの建材がはめ込まれていない鉄筋でできた建築物を思わせもしましたが、よく聴いてみるとメロディの歌い方は意外にロマンチックです。 特に中期のラズモフスキー3曲や、後期の12番や14番など、非常に歌心に溢れていますねえ。 また、なかでも感心したのが13番と、15番の5楽章でして・・・ 昨年、うぐいすが15番の聴き比べの感想を記したとき、15番は曲そのものがロマンチックなため、演奏まであんまり甘い感じでやられるとかえってさめてしまうという話を書きました。 その点、ジュリアード四重奏団のはなかなかにクールで、いい感じです。 ただ、1楽章はややロマンチックな方向に行っちゃってる感じがしますが・・・ 13番は瞑想的ながらもピシッと引き締まった構成感があって好感触です。 16番は悪くないですが、ジュリアードならもうちょっとできたかも・・・という感じですね。これに関しては、ブダペスト四重奏団やアルバン・ベルク四重奏団の方が好みですねえ。 まあ何はともあれ、正月早々なかなかいい演奏を入手できました。 まだ1〜6番など初期の曲は聴いてませんので、これから聴き進めてみます。 |
| << 前記事(2008/01/12) | トップへ | 後記事(2008/01/14)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
うぐいすさま こんばんは |
rudolf2006 2008/01/13 21:02 |
rudolf2006さん、こんばんは。 |
うぐいす 2008/01/13 22:44 |
うぐいすさん、こんばんは。 |
ezirusu 2008/01/24 22:38 |
たぶん、ezorisuさんですよね? |
うぐいす 2008/01/24 23:59 |
| << 前記事(2008/01/12) | トップへ | 後記事(2008/01/14)>> |