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久しぶりにショスタコーヴィチの曲です。 白鳥の歌である、「ヴィオラ・ソナタ」です。 バシュメトのヴィオラで聴いてます。 昨秋、当ブログにてショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲の全曲特集を敢行したわけですが、これがなかなか個人的に有意義なシリーズでした。 それまでショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲はボロディンQの70年代後半〜80年代前半にかけて完成された全集で満足していたのですが、ブログ仲間の方に新たな演奏を教えていただき、それがきっかけでうぐいすはそれまでには知ることのなかった世界の扉を開けてしまった感があります(笑)。 この特集をやらなかったら、おそらく単なる20世紀の有名な弦楽四重奏群という認識で終わっていたでしょうねえ。 今ではベートーヴェン・バルトークの四重奏と共に、音楽的に自分の血肉に近いものを感じてしまうのですが(笑)。 (ハイドンの四重奏もまだそこまでは行ってないですねえ) で、実はそれに刺激されて、あらためてその後に作曲されたヴィオラ・ソナタについてもエントリーしようかと画策しましたが、どうにも難しくて断念しました。 たとえば、全編緩徐楽章の弦楽四重奏曲第15番でも、各楽章に山場というものは一応あって、結構聴くポイントというか、マイルストーン的な感じで曲を把握することはできるのですが、ヴィオラ・ソナタに至っては、2楽章こそとっつきやすい曲想があるものの、あまりに幽玄かつ取り留めのない曲想で、何をどう表現したものか・・・と文章に詰まってしまったのですよ。 もっとも、今でもその思いはあまり変わってはいないのですが、久しぶりに聴きなおしてみると以前には見えなかったものがすこ〜しずつ見えるような「気が」してきました(笑)。何がって?いや、よくわからないんですけどね(笑)。 なんとなく、死に怯えるような慟哭などとっくに通り越してしまい、もはや達観しきってしまった老人が夢と現(または生と死でもいいかも)の狭間を行き来しているような状態(精神的な世界ですね)をイメージしてしまいました。 しかもその狭間の境界がすごく曖昧な世界です。三途の川とか、涅槃のようなものでしょうか。 弦楽四重奏第15番でもそういうのは感じてましたが、ヴィオラ・ソナタの世界までくると、もうほんとに取り止めがない感じです。 まあもっとも、ショスタコーヴィチが実際にそういう心情になっていたというのは少々言いすぎでしょうね。ただ、そういう世界を表現してみようという心境になってはいたでしょう。 そういうものを表現するには、一切の夾雑物を除いた心境でないとできないでしょうし、それなりに達観した世界を想像することの出来る精神には至っていたのかなあ、とは思います。 数々の苦汁を舐めてきた人生の果てだから生まれたものかもしれませんし、そう考えると、やはりこの涅槃の世界にも説得力を感じます。 さて、ヴィオラ・ソナタです。 この曲は、ショスタコーヴィチの盟友であるベートーヴェン四重奏団の2代目ヴィオラ奏者ドルジーニンに献呈されています。 (ちなみに初代のボリソフスキーは弦楽四重奏曲第13番を献呈されてますね) 1楽章の冒頭もベルクのヴァイオリン協奏曲に似てるということも言われます。もうここで全曲の雰囲気を象徴しているようで、なかなかつかみとしてはいい導入ですね。その後、ホントにとりとめのないメロディが続きます。 幽玄の世界かと思えば、激した感じの風情になったり、また沈み込んでいったりと、情景がゆらゆらと移ろいながら流れていきます。 2楽章は諧謔的で勢いのある曲ですねえ。 1・3楽章のような涅槃のような曲の中で、唯一リズミカルな曲です。とはいうものの、完全に明るい曲想ではないです。でも、ほの暗い感じの曲ではありますが、たとえば、交響曲第15番の3楽章みたいな恐ろしい感じはないですね。 ショスタコーヴィチ流の、どこか「苦味」のある諧謔性とでもいうのでしょうか。でも根暗ではあっても、すごく純粋に澄み切っている世界です。この楽章聴いているとちょっとホッと(苦笑)するかなあ(他の楽章に比べれば、ですけどね)。 でも、3楽章はまた沈潜とした世界に戻ってきます。 この曲はまた他の曲の引用を指摘されてますが、うぐいすにはそれをもとにいろいろ考察するのはよくわかりません。はっきり言ってそういうのは苦手なのです。 たとえば、3楽章のベートーヴェンの「月光」からの引用にしたって、意味ありげに出てきますが「だからそれは・・・」ということはどうでもよくって。ちなみにこれって最近ネットで調べて初めて知りました。物知らずですねえ(苦笑)。 ただ、効果的に使われてるなあとは、ひとしきり感心してしまいます。 ベートーヴェンの「月光」ソナタではひたすら幻想的なイメージが浮かんできますが、このショスタコーヴィチの曲はそのイメージもうまく取り込みながら、独自の涅槃の世界へいざなう展開をしていて、その効果を発揮しています。 また、3楽章の中で、時折ヴィオラが切々と哀歌のように歌う曲想が出てくるのですがこれがまた切ないです。 聴いているのは、バシュメトと初演のピアニスト、ムンチャンのコンビです。 終始、澄み切った綺麗な音色で奏されるヴィオラの音がよいですね。 ピアノも好サポートです。 しかし、実はちと物足りなさも感じていたりして(笑)。 非常に美音でまとまりよく演奏されてるんですよ。でも、ホントにこういう曲なのかなあ、と個人的には疑問があったりして。 2楽章とか、もっと弾けてやる曲じゃないのかなあ、なんて。 まるでシューベルトでも聴いているような雰囲気なのです(笑)。 ここはやはり初演者のドルジーニン/ムンチャンの演奏を入手すべきですかね。(まだ入手できそうですし) あと、バシュメトにはリヒテルと組んだものもありますね。 でもこの曲は入手してもあんまり聴く機会は多くはなさそうですねえ。 いやいや、久しぶりに長文になりました。 その割にはいつもの通り中身のない文章なのですが(苦笑)。 ここまで読んでくださった方には感謝です。 |
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|---|---|
うぐいすさん、こんばんは。 |
ezorisu 2008/05/30 20:54 |
ezorisuさん、こんばんは! |
うぐいす 2008/05/30 22:32 |
うぐいすさま こんばんは |
rudolf2006 URL 2008/05/30 22:41 |
うぐいすさん、こんばんは! |
凛虞 URL 2008/05/30 23:05 |
ドルジーニンは単品で入手可能なのでしょうか? 私が所有するVenezia盤は4枚組で、そのうちの2枚のベートーヴェン四重奏団による弦楽四重奏曲は、うぐいすさんご所有のDOREMI盤より音質が悪いです…。ただし、DSCH自身による交響曲第10番のピアノ版などかなり愉しめると思います!(←超、悪魔のささやきwww) |
凛虞 URL 2008/05/30 23:06 |
rudolf2006さん、こんばんは! |
うぐいす 2008/05/30 23:26 |
凛虞さん、こんばんは! |
うぐいす 2008/05/30 23:51 |
うぐいすさん、こんにちは! |
凛虞 URL 2008/06/08 12:05 |
凛虞さん、こんばんは! |
うぐいす 2008/06/08 20:59 |
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