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zoom RSS シベリウス・チクルス(7):交響曲第7番ハ長調Op.105<PA-150>

<<   作成日時 : 2008/06/17 21:05   >>

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シベリウス・チクルスもついに最終回、今回は第7番を取り上げます。
おそらく、シベリウスの交響曲中、もっとも幻想的な曲でしょう。
曲の長さももっとも短いですね。

この曲の完成は1924年、6番とほぼ同時期ですね。作品番号も6番の次です。
初演時は「交響的幻想曲」と名付けられてたとか。交響曲として番号が与えられたのは翌年らしいです。
確かに、この曲は単一楽章ですし、内容も非常に幻想的で交響詩に近い感じがしますが、表題とかはありません。

いやあ、実は学生時代にこの曲聴いたことあったのですが、短い曲なのに眠ってしまったのですよ(苦笑)。まだ、深遠な後期の世界の魅力に気がつかなかった頃ですね。
今ではもう大好きな曲なのですが。

最初の序奏、アダージョは冒頭、ティンパニの打音に続いて弦がゆっくりゆっくりと音階を上昇していきます。
厳粛な雰囲気で曲が進みますが、木管が特徴的な主題を提示し、次第に活気が出てきます。
祈るような弦や金管の全合奏もたまりません。オーロラを仰ぎ見るようなスケールの大きさです。

メノ・アダージョの神秘的な木管と弦の掛け合いも素敵です!
その後のヴィヴァーチシモの木管のおどけたようなリズムと、ポコ・ラレンタンド・アル・アダージョの雄大なトロンボーンなど金管の厳かな盛り上がりとの対比もいいですね。

その後のアレグロ・モルト・モデラートの優雅に踊るような特徴的なリズムの旋律、ここら辺はこの曲の中で最も親しみやすいかもしれません。
この曲の魅力に気がついた頃、この旋律が頭にこびりつきましたねえ。

プレストにくると、弦がざわめきとなってそれが次第に盛り上がり、金管のコラールが鳴り響き、頂点を形成します。
その後ヴァイオリンの沈痛な歌が鳴り響き、また厳かな雰囲気に戻りますが、最後のドミナント〜トニカの圧倒的な迫力の全合奏!
怒涛の響きで鳴らし切って曲を終えます。いやあ、この力感、素晴らしいですねえ!!
この最後の数分だけ聴いてても興奮してしまいます。

この曲の演奏、カラヤン/ベルリン・フィル('68)、バルビローリ/ハレ管、ベルグルンド/ヘルシンキのものをよく聴きます。
カラヤンは相変わらず大宇宙的なスケール、大地が鳴動するような圧倒的なスケールですね。
ただ、7番にはちとスケールがでかすぎる演奏かもしれません(苦笑)。
慣れると、これはこれで興奮してしまうのですが。

バルビローリのはもっと手作りの演奏という感じですね。
ベルグルンドの演奏は素朴で暖かな手触りです。
あと、番外編に書いたコリンズのも意外と気に入ってたりします。

さあ、とうとう、全7回のシベリウス・チクルスもとりあえず今回で完結です。次回はシベリウス交響曲チクルスのエピローグとして(番外編その2)をエントリーします。

今回のシリーズでまだまだ知らない演奏があることを痛感しました。
番外編のような、新たな演奏との出会いがありそうです。
折に触れて、また入手したら取り上げて行きたいです。

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
うぐいすさん、こんばんは!
シベリウス交響曲連続鑑賞、一気に最後まで進んでしまいましたね。まさに第6番と第7番で聞かれる一陣の風が吹き抜けるようでした(笑)。
第7番は意外にも早くから親しんでいたのですが、10数年前に実演でこの曲を聞いて以来、録音の音響で全く満足できなくなってしまい、この曲をシベリウスの最高傑作としつつも、録音で聞く頻度は第6番や第3番の方が圧倒的に多くなっています。
さて、次回の番外編でご紹介される録音、ベルグルンド&ヘルシンキよりお気に召されたということで、今から購入する気が満々です(爆)。(ヤルヴィとベルグルンドの両新盤はまたしても後回しですが…(苦笑)。)
凛虞
URL
2008/06/17 22:25
凛虞さん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

曲の長さや録音の多さから、後期は7番から入られる方も多そうですね。でも、この曲から入ろうとすると、かえって後期から離れてしまう方もいそうな、深遠な世界だと思います。慣れてしまうと、4番などとくらべれば聴きやすいのですけどねえ。この曲もそうなのですが、やはり後期の曲は音響が大事ですね。

そういえば、ヤルヴィ(父)の演奏も聴いてないですねえ。ホント、聴いてないものだらけでした(苦笑)。(番外編その2)はすごく個性的、というよりは何気に聴いてしまう、といった好演と思いました。また1日、間をあけると思いますが(苦笑)、よろしくお願いします。
うぐいす
2008/06/17 23:22
うぐいすさま お早うございます

シベリウス・チクルス お疲れ様でした。面白く読ませていただきました。
シベリウスの持っているCDも聴いていないものが多く、この連載で久しぶりで聴くことが出来ました。

相変わらず、7番も、オーマンディ盤です、爆〜。うぐいすさんの解説を読みながら聴くと、よく分かります〜。

全集はベルグルンド盤を買おうかな、と思っています〜。

ミ(`w´彡)

rudolf2006
URL
2008/06/18 05:59
rudolf2006さん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

7番の感想、単一楽章って曲の場所を説明するのが結構難しくって、結局端折って書いてしまった感もあります(汗)。言いたいことがちゃんと書けたかいまひとつ自信がないのですが、楽しんでいただけたのなら幸いです(苦笑)。

ベルグルンドは素朴な味わいがあり、曲がわかりやすくていい演奏です。最初に選ばれる全集としては最適かと思います。でももし、しばらく聴いていると多少刺激のある、他の演奏も聴きたくなってくるかもしれませんが(笑)、そのときはシベリウス・フリークへの世界へ入られているかもしれませんね。
うぐいす
2008/06/18 21:02
シベリウスの第7交響曲は3月に地元のオーケストラの定期演奏会〜オール・シベリウス・プログラム〜で初めて聴きました。わずか20分かそこらに色々なものが凝縮されているような印象を受けました。まるで厳選素材を使用したお弁当のようでした。第1・第2・第5はCDを持っていますが、肌が合わないというか現在の自分には今一つピンとこないのですが、第7はすんなりと聴くことができました。
AS
2008/06/19 21:30
ASさん、初めまして!
コメントありがとうございます。

確かに、短い時間の中に様々なメロディがギュッとつまっている感じですね。たとえば、4番などはまだ交響曲の形をとどめていて、メロディは断片ながらもソナタの形式がうかがえて繰り返しがわかるのですが、7番はホントに思うままに流れていく感じです。5番がダメで7番がすんなり聴くことが出来るということは、後期の中でも幻想的な音楽が合うということかもしれませんね。4番あたりを一度聴かれてみてもいいかもしれませんよ!
うぐいす
2008/06/19 22:06
うぐいすさん、ごあいさつもせずにいきなり書き込みをしてしまいすみません。順序が逆になりましたが、はじめまして。これからも訪問しますので、よろしくお願いしますm(__)m。シベリウスの第4交響曲、一度聴いてみたいと思います。
AS
2008/06/19 22:34
ASさん、こんばんは!
わざわざごあいさつありがとうございます!
こちらこそよろしくお願いいたします。

しかし、いきなり深遠な4番を薦めるというのも、我ながらいい度胸をしていました(苦笑)。4番よりメルヘンの世界の6番から聴かれた方がいいかもしれませんね。後期の交響曲と言ってもいろいろなので、実際に聴かれてその世界をご堪能ください!
うぐいす
2008/06/19 22:57

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