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zoom RSS シベリウス・チクルス(3):交響曲第3番ハ長調Op.52<PA-145>

<<   作成日時 : 2008/06/09 21:39   >>

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シベリウス・チクルス第3回目、今回は第3番を取り上げます。
後期の作品群への入り口または過渡期とも言われる作品です。
しかし、なんか調子よくここまですいすい来てしまいました(笑)。もっと難航するかと思っていたのですが。まあとにかく、書ける時にはなるべく進めてみますね。

国際的な名声も得たシベリウスは一時期酒に浸ったり、浪費癖で家庭を困らせたりしてたらしいです。
健康を害し、創作意欲も薄れてきたため、その後「これはいかん!」と一念発起し、1904年、ヘルシンキ郊外のヤルヴェンパーに山小屋風の家を建てて引っ越しました。
夫人の名前をとった、有名な「アイノラ荘」ですね。
これが転機となって、深い深い後期の傑作群への入り口、交響曲第3番を書き上げたそうです。この曲が完成したのは1907年。

しかし、自分の家に奥さんの名前つけるのってどうなんでしょうか・・・うぐいすはこっ恥ずかしくて無理ですわ(苦笑)。
まあ、それだけ家族にも愛情を注ごうという意欲の表れなんでしょうけどねえ。

この第3番ですが、たぶんシベリウスの交響曲の中では一番演奏されないんじゃないでしょうか。
CDもこれ単独で話題になるなんてことなくて、大体は全集の中で録音されてるだけです。
この曲、確かに1・2番のような劇的な盛り上がりはないですね。
4番以降のような底が見えない深さもまだなくて、こじんまりとうまくまとまった佳品といった感じでしょうか。

確かに・・・確かにメジャーにならないのはわかるのですが、でもですねえ〜、この曲もうぐいすは好きなのですよ。小さくても真珠のようにキラリと光る名品だと思うのです。特に2楽章が堪らなく好きなのですよ!

低弦のおどけたようなリズムで始まる1楽章、非常にとぼけたような明るい曲想です。その後出てくる旋律もどこか東洋的というか、中国的な雰囲気もあります。
その後、憂愁を漂わせるメロディも情緒豊かでいいですねえ。
全体的に基本的には非常に伸びやかな楽章ですね。

そして2楽章!
厳かな金管の伸ばしの後、弦のピチカートにのって歌われる木管の、哀愁漂う音色!
もうこれが好きで好きで!本日だけで多分、5,6回以上聴いてるかも(苦笑)。
この後、弦にメランコリックに歌い継がれ、再び木管同士でこのメロディの掛け合いがされるのが・・・ああ、なんて愛らしいんでしょうか。
ちなみにこの楽章って、グリーグの劇音楽「ペールギュント」の、「オーゼの死」や「アニトラの踊り」とか思い出してしまうんですよ。
グリーグはノルウェーですし、お国が違うんですが、どこか共通するものがあるんでしょうかねえ(って、そう感じるのはうぐいすだけかな?)。

とにかく、この曲の存在意義はもう、この2楽章だけでも十分!とまでうぐいすは思ってしまうのです。
この楽章、もっともっと世の中で語られてもいいと思うんですがねえぇぇぇぇ〜。

そして3楽章、実はこの楽章はスケルツォ的な部分とフィナーレ的な部分から構成されてます。
この楽章になるとメロディの断片がいくつも重ねられている感じですね。
少し後期の片鱗がうかがえます。ここら辺は確かに聴くコツみたいなものが必要なところかもしれません。それでも、この曲は相変わらず愛らしさが感じられますね。最後も結構あっさりと、さりげなく終わりますね。

よく聴くのは、やはりベルグルンド/ヘルシンキ・フィルです。素朴で暖かい手触りのある一品ですね。
あまり大げさになりすぎず、ありのままの曲の魅力を聴かせてくれます。
あと、バルビローリ/ハレ管のも相変わらず技術的にはうまくないですが、情感のこもった、味のある演奏でいいですね。

さて、次はいよいよ後期の作風が本格的になってくる4番です。
ここまで順調に毎日更新できましたが、次回は1日間をあけさせていただきます。なぜかというと、4番は大好きでいろいろと書き込みたい曲なので、おそらく1日では書き上げられないと思うのです(笑)。

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
うぐいすさま こんばんは

シベリウスのシリーズ
3番ですね
CDがあるかな、と探してみたんですが、3番は持っていないようです。
で、聴かずにコメントです。
意外に聴いていない曲が多いです〜。
うぐいすさんの記事を読んでいて、聴きたくなってきています。

ミ(`w´)彡
rudolf2006
URL
2008/06/09 23:12
rudolf2006さん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

確かオーマンディは3番録音してないんですよね。どこかで聞いた話では、3番と6番は理解できない、と言ってたらしいです。それはともかく、3番はホントに人気がないですね。今回のエントリーは件名見て、訪れる方が限定されるかもしれませんね(笑)。でも聴いてみるとなかなかの名曲なんですがねえ。確かに1楽章はちと呑気な雰囲気で好悪が出そうですし、3楽章は馴染みにくいかもしれません。でも、2楽章は珠玉の一品なので、一聴の価値があると思いますよ!
うぐいす
2008/06/09 23:32
シベリウスの第3交響曲、イイですね。第2楽章がホンマにキレイですね。
初めて聴いた時に僕はアリスの「終止符」を思い出しました。そっくりやなぁと思ったもんです。
(ご存じなかったらスミマセン)・・・・。
マゼールやC・デイヴィスで聴くのが多いです。
mozart1889
URL
2008/06/10 08:11
うぐいすさん、こんにちは。

「秋止符」ですね!おかげでベルグルンドの演奏を思い出しました。シベリウスは私も福永武彦から入ったクチです。年代がわかりますね(笑)。

先日も記しましたようにまったくの「聞かず嫌い」状態です。僅かに耳の中に「フィンランディア」が
響いているぐらいです。今週は図書館に行くので、シベリウスの交響曲があれば借りて来たいと思います。いっそ、もう一度ベルグルンドを買いましょうか…。


ezorisu
2008/06/10 10:38
mozart1889さん、こんばんは!
ご無沙汰しております。
トラックバックとコメント、どうもありがとうございます。

過去にシベリウスの3番、エントリーされてたのですね。いいですよね〜2楽章、抒情的で。しかし「秋止符」ですか!こりゃまた、えらく懐かしいですねえ。金八先生に挿入歌として出てきたのを思い出してしまいました(笑)。

C.デイヴィスは2番しか知らないのですよ。数年前にロンドン響と録音したものもあるようなので、ちょっと聴いてみたいですね。
うぐいす
2008/06/10 20:49
ezorisuさん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

シベリウスって、「聴くぞ〜」と構えて聴くとダメかもしれませんね。意外と力抜いて虚脱状態で聴いてるとすんなり心に入ってくるのですよ(笑)。でもシベリウスの交響曲、特に後期はやはり合う、合わないってあると思います。ご購入は図書館で聴かれてお気に召されたら、がいいでしょう。
うぐいす
2008/06/10 21:02
うぐいすさん、こんばんは!
第3番とても好きです。第3楽章になると、家人が「これよく聞いてるね」と訝しがるので、やはり親しみ難い曲なのでしょう(爆)。森がさまざまな神秘を見せてくれるような曲なのに(笑)。
ご紹介のベルグルンド&ヘルシンキ、幽玄を描いて妙と思います。その指向性ではムラヴィンスキーもありますが、最近はもう少し幻想的な雰囲気を醸し出す演奏の方が好きになっており、この曲でもまたまたwデイヴィス&ロンドン響の2種が愛聴盤です。
ところで、オーマンディは第3番と第6番がお気に召さなかったのですか…第7番を含めて私のシベリウス交響曲トップ3なのに(苦笑)。暖系サウンドのシベリウスはあまり好みではないため、バルビローリ、オーマンディやサー・コリン&ボストン響は今ひとつ馴染めず・・・それならば、寒系と暖系がブレンドされたブロムシュテット&サンフラン響(第4番フィナーレは鉄琴を用いずに鐘のみ!)が好みにあっているでしょうか…。
500字以内で全ての録音のことは記すことはできず、既にコメントの領分を超えてしまいました。以後自重いたします(激爆)。
凛虞
URL
2008/06/10 21:52
凛虞さん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

コメント欄、残念ながら文字数広げられないみたいです。自分も文字数気にしながら書いてます(苦笑)。ベルグルンドの演奏、幽玄でいいですね!独特の愛らしさも備えていて聴きやすいです。バルビローリはお気に召しませんか・・・ひんやりとしたシベリウスなら、意外にもカラヤンの60年代の録音が素晴らしいのですが、残念なことに3番は録音がないのですね。この頃は意外とストレートな表現でいいのですよ。でも、彼特有のダイナミックなところや色気みたいなものもありますから、そこが好悪を分かつところでしょうね。
4・5番よりも3・6・7番なのですか。抒情的・幻想的な作風がお好みなのですね。うぐいすはつらいことがあるとひたすら深遠な世界の4番に耽ってしまいます(笑)。
うぐいす
2008/06/10 22:43

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