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zoom RSS 清涼感を求めて:ヴァルヒャの「ゴールドベルク変奏曲」('61)<PA-166>

<<   作成日時 : 2008/08/02 21:48   >>

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今週は先週に比べれば、比較的涼し目の日々でした。
とはいうもののやっぱり暑いですね〜。
またちょっと涼しい雰囲気の曲を聴いてみようと取り出したのが今回のエントリー、J.S.バッハの「ゴールドベルク変奏曲」です。
やはり有名なのはグールドなのですが、今日はちと久しぶりにヴァルヒャの演奏を聴いてみました。

今回取り出したのは60年代前半、ヴァルヒャがアンマー・チェンバロを使用した一連のバッハ録音の中のひとつです。
アンマー・チェンバロと言えばよく言えばきらびやかで派手めな音色のモダン・チェンバロですね。
撥音が強調され気味の素朴な音色の古楽器や複製楽器(と言っていいのかな?)の音に慣れていると、このモダン・チェンバロは悪く言ってしまうと、ちとギラギラした音色にも聴こえますね。
でも、うぐいすはこれはこれで結構好きなのです。

このゴールドベルク変奏曲ですが、まずアリアの主題の提示、その後30の変奏を経て最後にまたアリアに回帰して終わります。
今回のヴァルヒャの演奏はまじめに繰り返しを守っていますので、1時間15分!
実に長大ですね。

ちなみにグールドの旧盤は約38分、新盤は約51分です。
グールドの旧盤はその一気呵成に弾いていく様と響きを抑えたことによる音の分離の良さにひたすら驚嘆!新盤では遅めのテンポで実に熟考されつくした味わい深い表現に圧倒されるといった感じでした。

ではヴァルヒャは?というと、とにかくひたすらまじめで実に誠実な音楽です。
というと、なんだか退屈な演奏のように受け取られるかもしれませんが、決してそんなことはないです。
チェンバロの音色はモダン・チェンバロらしくちと色艶のある響きではありますが、音楽の中身はまさしくヴァルヒャの折り目正しい均整のとれた清々しい演奏です。
表現自体は特に気をひくような目だった感じではなくアクロバティックでもありませんが、非常に端正で瑞々しく、聴いていてすっきりとした味わいがあるのです。
聴きようによっては厳格というか、厳かな雰囲気もありますね。
曲を聴きこむような感じで聴くと、グールドの演奏に慣れていたら繰り返しが少々つらい感じもありますが、何気にBGMとして流している分にはなかなかいいです。

うぐいすはチェンバロの奏法はよくわからないのですが、第3変奏や第8変奏、はたまた第19変奏に出てくる、ちょっと響きを抑え目でバチバチといったはじく撥音を強調するような音色も面白いですね。
(リュート・ストップとかバフ・ストップとか言うんでしたっけ?)

この曲はどこも魅力的です。中でもうぐいすの特に好きな部分は、アリアはもちろんですが、変奏は第1,10,14,21,25変奏です。
明るめの変奏はヴァルヒャのもきらびやかでキラキラしていてなかなか味わいがあるのですが、少々暗めの21と25変奏は思い切り沈み込んでいるグールドの方が好きかも。

ちなみに、以下は贅沢なコメントですが・・・
グールドとヴァルヒャの演奏を聴いていると、これらは確かに名演なのですが、実際、これらだけ聴いているのもどうかな〜?と思ってしまう瞬間もあったりして。
グールドの演奏は「ゴールドベルク」に限らず、バッハを聴く、というよりもグールドの至芸を聴く、という感じだったりするのですよね〜。
だから人に推薦するのはいっつもためらわれてしまうのです。奏法も特殊ですし。
平均率とかよく推薦盤扱いされてるけど、これはある程度曲を知っている人が楽しむべき演奏のような気がします。

一方、ヴァルヒャの演奏はなんとなく厳格で、いかにもしかめっつらをした感じにも聴こえるのですが、もうちょっとリラックスした感じの素朴な演奏も聴いてみたいかなあと思ってしまいますね。
そのあたりとかは、やはり古楽器の人たち(レオンハルトやコープマン)や、はたまたピアノのなかでもそういう演奏があるんでしょうかねえ。

まあでも、今月はCD買わない月間に決めたので、買うとしても来月以降ですが(笑)。

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コメント(3件)

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うぐいすさん、こんにちは。

現在ヴァルヒャで手許にあるのはシェリングとのバッハ・ヴァイオリンソナタです。ヴァルヒャの影響なのかシェリングも非常に求道的な演奏をしています。これに比べればイサドーアとの東京ライヴ(TDK)は自由で明るい感じです。個人的には後者のピアノ伴奏が好きです。

ゴールドベルクは上記以外にランドフスカ、レオンハルト、リヒター、シフを聴いて来ました。こちらも個人的にはピアノが好きです。この曲を初めて聴いたのがグールドの新盤で、私にとってはずっと超別格の演奏です。知己が「黄泉の国の音楽」と言っていました。シフの明るい音も好きです。レオンハルトの柔らかい音もいいですが、敢えて聴かれるならリヒターの東京ライヴが「腹でも痛いのか」という迷演です。

グールド異端の天才ですね。これも個人的にはモーツァルトのソナタが気に入っています。誰かにお勧めするときは平均率を一押しにしています。
ezorisu
2008/08/04 11:29
平均率→平均律ですね。
失礼をいたしました。
そういえば文科省の「ゆとり教育」の一環で小学校の指導で「平均率」を強引に「3」にしていたのを、元の「3.14」に戻すそうです。
だったら最初から変えなくてもよかったのに…
結局「ゆとり教育」とは何だったのでしょうか。
余談でした。
ezorisu
2008/08/04 11:36
ezorisuさん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

コメントをうかがうと、やはりレオンハルトあたりのがなかなか良さそうな感じですね。平均律も含めて検討してみましょうかねえ。

3.14って、円周率のことですね。ちなみにうちの息子はもろにゆとり世代です。息子の話を聞いていると、いろいろ不安になってきますねえ(やたら宿題が少ないし)。いろいろ自己防衛してかないと、とんでもないことになっていそうです。
うぐいす
2008/08/04 20:27

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