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zoom RSS ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第3番:シリーズテーマ(1)<PA-172>

<<   作成日時 : 2008/08/31 21:54   >>

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久しぶりにエントリーします。いやあ、パソコン壊れて早や1週間、未だに妻のパソコンなんですが(苦笑)。
今回もシリーズテーマのベートーヴェンです。何だかんだ言って集中的にやってますね。
(CD買わない月間の8月が開けると他のエントリー入ると思います。)

さて今回エントリーの3番は作品2の3曲目ですね。
作品2については1・2番のときに書いたとおりです。その中でも3番は、古典的な形は崩れてないにせよ、前2曲に比べてずいぶんとスケール感のある曲になってますね。
基本的に全楽章、まるで彼の初期の交響曲(1・2番)を思わせるようなつくりになっています。非常にシンフォニックな構造に聴こえますね〜。主題とそれを支える対旋律との対話が見事に調和している感じです。

1番は小さいながらも激情的な雰囲気を持っていますし、2番は愛らしさが前面に出ています。
でもこれら2曲はどこか小さくまとまってる感じにも聴こえるのですが、3番はベートーヴェン特有の堂々とした構成感が強く、意思の力がより強く感じるように思います。
同じ作品番号の中でもずいぶんと大きな隔たりを感じるのです。

1楽章は出だしこそあたりをキョロキョロとうかがうような雰囲気で始まりますが、その後のダイナミックで華麗な音楽の進行はまさにシンフォニック!ガラガラと鳴り響く華麗な旋律が紡ぎだされたかと思うと、短調の愛らしい旋律がでてきます。
基本的には最初の旋律がメインで展開されていきますが、非常に華やかな曲ですね。

2楽章は大きく分けて2つの主題が展開されながら交互に出てくるロンド形式の曲です。
特に2つ目の分散和音に乗って沈み込むような旋律は心に沁みこんでくるような曲想でいいですね。

3楽章はまさしく、ベートーヴェンらしいスケルツォです。
堂々とした風格をもちながらも軽快かつ力強いリズム感のあるメロディです。中間部の流れるような曲想もすばらしい!
3分程度の非常に短い曲ですが、この楽章だけでもベートーヴェンの醍醐味を味わえますよ。

4楽章は軽やかに上昇するパッセージで始まり、これがどんどん展開されていく形になっています。
この楽章も非常にめまぐるしく走り回るような軽快な部分もありながら、実に堂々とした進行をしていきます。

さて、うぐいすの持ってる演奏についての感想です。
ちなみに、最初は曲中心に書くと言いましたが、演奏の聴き比べのスタイルがもう出来上がってしまってるので、こんな感じでずっと行きます(笑)。

バックハウスの演奏は、1・2番と比べると3番はスケールが大きくなっている分、彼の芸風と曲が合ってるかもしれません。
この新盤は技術的にちと怪しい部分もあるのですが、がちっとしたスタイルでさすがに聴かせてくれますね。
ただ、バックハウスの演奏を聴くといつも思うのですが、ある意味オーソドックスな感じではあるのですが、そうかといってドイツ的か?というとどうなのかよくわからないのです。重厚な音色な部分もあるし、スケールの大きい部分もあるのですが、意外とテンポも動くし、どこか思うまま、という感じに聴こえるところもありますし、そのくせ、どこか堅い感じもしたりして、どうも演奏の本質がつかみきれてないのです。
実はバックハウスを聴かなくなってしまったのは、演奏がうぐいすの中でうまく消化できてないこともあるのかもしれません。

グルダのは非常にスピーディで流麗ですね!すばらしくうまいです。
技巧的な不安は微塵もないのです。
魚がピチピチ飛び跳ねてるような、イキのいい演奏ですね。
聴いていて音楽にノッテしまいます。
2楽章も沈み込んだかと思うと緩々と浮かび上がってくる様な抑揚にセンスのよさが光ってます。また、3・4楽章の軽快さも素晴らしい。
しかし、聴くときによってはこのセンスのよさがアダになるのが難しいところです。軽やかさと表現の変わり身の早さが際立ちすぎて、音楽が軽すぎてどうにも落ち着かない気がしてしまうときもあるのです。
でも、3番を気軽に聴きたいときはこの演奏が一番かもしれません。

ギレリスのは、強靭な打鍵としっとり聴かせる表現とが同居したギレリスらしい演奏ですね。
基本的に透明で濁りのない音色でひんやりとした肌触りの感触があります。
それが勢いのある楽章(1・3・4楽章)は透徹した音色と強靭な音色で、まさしく鋼鉄のような意思の力が感じられます。
一方で、2楽章は非常に透明で沈潜した雰囲気が味わいがあってなかなかいいですね〜。ひたすら沈んでいきます(笑)。2楽章はこの演奏大好きです。
他の楽章含めて、3番はギレリスの持ち味が存分に発揮されているように思います。
ある意味、うぐいすの持っている3番の演奏の中ではもっとも「ベートーヴェン的」かもしれません。
ただ、2楽章以外はその強靭な打鍵のため、いつも聴くのはちとつらいかなあ。

ブレンデルのは曲全体として思索的でしっとりと落ち着いた味わいのある演奏です。いきり立つような表現はありません。
特に後半の3.4楽章のような、本来非常に活気のある楽章が、ブレンデルのようにじっくりと聴かせるような演奏は新鮮で、なかなかこれも味わいがあります。
ちなみに今回あらためて聴き込んで見て思ったことがあります。
その発端は2楽章なのですが、うぐいすは最初しっとりと歌いこんでいるといった印象を持っていたのですが、よ〜く聴いてみると彼の演奏は沈潜として沈み込むというよりは、ゆっくりと考えながら散歩をしているような、丁寧に音を紡いでいるような風情がありますね。
むしろ2楽章で沈み込んでいくのはギレリスやグルダの方が上かも。
そこからあらためて他の楽章も聴きなおしていくと、彼の曲全体としての演奏の特徴でもあるんだな、というのに気がつきました。

ナットの演奏は相変わらず実にうまくまとまっています。それでいて、曲の軽快さや推進力はある意味グルダと双璧かもしれませんね。
その一方で、グルダとは明確に音楽は違いがあります。
なんというか、グルダのはどちらかというとクールな雰囲気でセンスを前面に押し出して聴かせる感じで、その表現のうまさに舌を巻いてしまうのです。
でも、ナットのは人間味があるというか、熱い情熱が感じられる演奏ですね。
音楽が自然に流れていき、表現にも親しみがわくのです。また、ナットの演奏に時折聴かれる強靭な打鍵も、ギレリスなどと比べてうぐいすには割と素直に受け入れられます。

2楽章はギレリスのが一番好きかも。それ以外の楽章はどの演奏もいいです。

P.S.
昨日新しいパソコン買いに行きましたがいろいろあって、結局入荷は1週間後になりました(苦笑)。
まあいいんです・・・今のパソコンはどれもうぐいすにとってはかなりハイスペック!それなら、1週間くらい待っても安いほうがお得です。
来週から自分のパソコンでブログを書きます。

しかし・・・これが発端というわけでもないのですが、先週から今日にかけていろいろありまして(苦笑)。まあでもクサッてしまったらおしまいなので、「まあこんなもん」という感じで笑い飛ばすようにしています(笑)。


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2008-08-26
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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
うぐいすさま こんばんは

買われるPCは決まったんですね、またブログで教えてくださいね〜。

ベトベン、3番のピアノ・ソナタの聴き比べ、お疲れさまです。
曲の特徴、それぞれの演奏の特徴、非常に詳しくて参考になります。うぐいすさんは、演奏の違いを本当に上手く表現されているなと、いつも感心しています。

私はグルダ盤しか、3番は持っていないので、他のものは想像するしかないんですよ。グルダの3番の演奏は、実にすっきりとした演奏で、また上手いですよね。
私は、1楽章で出てくる短調の第2主題が好きです。何とも言えず、愛らしいですよね。

ミ(`w´彡)
rudolf2006
URL
2008/09/01 18:51
rudolf2006さん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

思うまま書き連ねた拙文ではありますが、お楽しみいただけたようで恐縮の極みです。でも、久しぶりだったということもあるのですが、文章が長くなりすぎてしまいました(苦笑)。もっとコンパクトで的確にまとめないとダメですね〜・・・

1楽章の第2主題もいいですね!エントリー内ではあまり詳しく書けませんでしたが、華麗な第1主題に対して第2主題の愛らしさの対比が絶妙だと思います。
うぐいす
2008/09/01 20:47
うぐいすさん、こんにちは。

今回の出来事から私もパソコンの管理には注意しなければと思っています。知己の至言「パソコンを信じきってはいけない」を思い出しました。

第3番は例によってシュナーベルです。ちなみに私が持っているのはHISTORY盤です。手許の解説書ではナット、リヒテルがオススメでした。

新しいパソコンでまたいろいろなお話しをさせていただきたいと思います。
ezorisu
2008/09/02 10:03
ezorisuさん、こんばんは!
コメントありがとうございます。
いまだに妻のパソコンです(苦笑)。

実はリヒテルの演奏、1・7番のカップリング持っていたのを忘れていました(汗)。まあ、1番もあわせて7番のときにでも触れてみようと思います。ホントは今回のエントリーもCD買わない月間明けにリヒテルの3・4番のCDを入手してから・・・とも思いましたが、取り寄せになりそうだったのであきらめてエントリーしてしまいました(注文はしましたが)。それにしてもベートーヴェンのピアノソナタは深いですね〜。
うぐいす
2008/09/02 21:28

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