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zoom RSS 再考:ベートーヴェンQのショスタコーヴィチ<PA-175>

<<   作成日時 : 2008/09/14 00:33   >>

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今、最近届いたCDを聴きまくっています。
ケンプのベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集、エンジェルQのハイドン:弦楽四重奏曲全集、そして、今回のエントリーのベートーヴェンQのショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲全集です。

前者2つは新たに入手したものなのですが、ショスタコーヴィチに関しては当ブログで何回か書いているとおりDoremi盤を入手してまして、今回7月に発売されたVenezia盤をあらためて入手したのです。

今まで聴いていたDoremi盤ですが、聴き親しんでいたかというと、ちと微妙でした。
なぜなら(これも何度もブログで触れてますが)、10番以降はともかく、9番以前のほとんどの録音状態があまりにも耐えられないものが多かったためなのです。

そのひどい例としては、左右のチャンネルのバランスが明らかにおかしいもの(6番・8番、1〜3番も若干)や、板起こしのため針音ノイズがひどいもの(6番・9番)、音が籠ってしまっているもの(1〜4番)、音程が下がってしまっているもの(6番)、等々。
左右のバランスは、モノラル録音を擬似ステレオ化したときに失敗したのでしょう。はっきり言って、聴いていられません。
三半規管がおかしくなってしまいそうなのです。

昨年の秋にショスタコーヴィチの弦楽四重奏全曲感想シリーズを敢行したのですが、考えてみたらこんなお粗末な録音でベートーヴェンQの演奏の感想書いていたわけで・・・
あらためてそのシリーズを読み返してみましたら、見事に10番以降は好印象なことを書いてるんですね。
実は8番・9番に関しては好印象なのですが、やはり録音での不満が大きくあまり楽しめてません。

そんなこんなで、ベートーヴェンQのショスタコーヴィチというと、もっぱら後期の曲ばかりで、前半の曲は自然と敬遠してしまったのですよ。
そもそも好印象の8番・9番にも録音の不満があったので、今年の7月にこのVenezia盤が出るという話が出た時にずっと気になっていて、最終的に入手することにしたのです。

で、今回入手した録音、演奏の本質的なスタンスは当然変わらないのですが、それにしても、

録音状態が違うだけでこんなに印象が変わるのか!

という劇的な体験をさせてもらった曲がいろいろあります。
ちょっと大げさ?(苦笑)

録音のバランスが正常に聴こえる8番は当然素晴らしいのですが、それ以上に、印象の変わった筆頭が4番です。
Doremi盤はとっても音がこもっていて、1楽章が単に「モサッ」とした、くどい音楽にしか聴こえてなかったのです。
1楽章の、一聴すると牧歌的で瑞々しいながらも、実は裏に狂気を孕んでいるような奇妙な表情とか、この曲の魅力がまるで伝わってこなかったのです。
今回Venezia盤を聴くと、その覇気のある推進力とか生き生きとした音色の鮮やかさがわかります。2楽章以降も、もともとあるロマン的な要素は変わりませんが、それでも音が明快になった分、もっと細やかな表情が見えやすくなりましたので、すごく音楽として聴きやすく、受け入れやすくなりましたねえ。

1〜3番もかなり音がクリアになって印象ががらりと変わりました。
2番の1楽章、こんなに明るく生き生きと歌っていたとは・・・
3番の3楽章も音に広がりが加わって、スケールの大きい、まるで違う音楽になりました。
6番も相変わらず重い表情ながらも、ただ重いだけではなくてしっとりとした情感すら感じさせるようになりました。

その一方で、9番の5楽章が高音部とか、ちと明快になりすぎてきついかも・・・なんていう贅沢な感想もあったりして(笑)。
8番もバランスはなおりましたが、音の迫力はもしかしてDoremi盤の方が若干上かも。まあ、迫力あってもバランスがすべてを台無しにしていたので、Venezia盤の方が圧倒的にいいのですが。

このVenezia盤のおかげで、ベートーヴェンQのショスタコーヴィチに対する印象がガラリと変わりました。
おそらく今後はベートーヴェンQのDSCH、9番以前の演奏も聴く頻度が増えそうです。

それにしても、今回入手したCDはどれも満足です。いい買い物ができました。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
うぐいすさま お早うございます

良いCDを購入されたようですね、全集が多いですね〜。これからが楽しみですね〜。(^o^)

ショスタコーヴィッチのカルテットは、また止まってしまっています、爆〜。今はシュベルトのカルテット、ヴァイオリンの曲など、色々と集めていっています。

ベトベンのピアノソナタの全集は、グルダだけ、他のも欲しいとは思うのですが、なかなかそこまで行き着きません。
ハイフェッツのシュベルトの室内楽、今日はシュベルトのヴァイオリンための曲集のCDが届く予定です。

ミ(`w´彡)
rudolf2006
URL
2008/09/14 09:30
rudolf2006さん、こんにちは!
コメントありがとうございます。

ご指摘の通り、全集ばっかりですね。これから買おうとしてるのも全集ばっかりです(苦笑)。
次々買い続けてもすぐには聴けないので、さすがに間隔開けようかと思ってはいますが。

ハイフェッツの室内楽というと百万ドルトリオがまず頭に浮かびますが、戦後はむしろトリオ以外でプリムローズやピアティゴルスキーなどとの録音も結構あるのですよね〜。もちろん、ピアノと組んだソロ演奏も豊富で、どれを聴いてもハイフェッツの神髄がうかがえます。rudolf2006さんのご感想が楽しみです。
うぐいす
2008/09/14 12:59

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