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zoom RSS ハイドンの弦楽四重奏曲第0(5)番:シリーズテーマ(2)<PA-177>

<<   作成日時 : 2008/09/21 20:11   >>

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さて、ついにハイドンの弦楽四重奏全集に着手いたします。
って、そんなに大げさな話でもありませんが。
とりあえず、入手したエンジェルスQの全集の収録順で進めてみようと思います。今回は第0(5)番です。

いきなり番号で疑問符が付くのですが、これはどうも楽譜の編纂する段階で、いろいろ分類が混乱していたようなのです。

初めてハイドンの弦楽四重奏曲「全集」を出版したのはプレイエル社で、1801年だそうです。その後いろいろあって、最終的に83曲の作品につけられた番号が今日一般的なハイドンの作品番号として使われています。
あと、体系的に整理した番号として有名なのが20世紀に付けられたホーボーケン番号ですね。

ホーボーケン番号はまず最初にジャンルで分類し、その中で追い番を振っています。
Tは交響曲、Uは4声以上のディヴェルティメント、Vは弦楽四重奏曲・・・という具合で、そのあとに追い番をつけています。
たとえば、「Hob.I.104」とは?というと、T→交響曲の第104番、要するに「ロンドン」のことです。
(なお、弦楽四重奏曲ではプレイエル社の番号とホーボーケン番号とは第1トスト・第3トストなど、従来の呼称と一部順番が変わっているものもあるようです。)

今回の0(5)番、ホーボーケン番号ではU-6です。
ということは・・・ディヴェルティメントの6番に分類されていたのです。
一方、作品1の中にV-5(つまり5番)っていうのもあったのですが、これが実は交響曲の編曲を誤分類されて弦楽四重奏曲に入っていたのです。

どうやら、一番最初に作品1がフンメル社から出た時はこの曲が入っていたようですが、プレイエル社が編纂した時に外れて別の曲が入ったようです。ホーボーケンはそれを踏襲したので、こうなったようで。

なので誤分類されていたものを整理して、V-5をはずし今回エントリーのU-6が追加されたので、これが0番とも、5番とも呼ばれている所以のようです。
そんな背景から、本作品は作品0とも呼ばれることがあるようですが、作曲時期も含めて、一般的には作品1としても扱われています。
ここでは別に扱うのはめんどくさいので、作品1のグループとして扱います(笑)。
長文になってきたので、作品1の成立のことについてはまた後ほど(笑)。

でもこの0番、最初に聴いたときはなんていい曲だろうと思いました。
やはりディヴェルティメントから派生していることを思わせる、軽快である意味自由な形式を感じさせる曲なのですが、すでにハイドンの特徴であるのびのびとした明るさが存分に表現された名曲です。
ハイドンはやはり若いころもハイドンでした(笑)。この人、生涯通して作品の形式・様式など作風には変化はあれども、曲の出来栄えにあんまりムラがないですね。

第1楽章プレストは、最初に可愛いトリルを織り交ぜた抒情的な曲想を提示し、その後に軽快で勢いのあるメロディによる対比で変化をつけた主題が基調となって曲を展開させていきます。
これ、単純ではありますが、生き生きとした雰囲気があって、聴き手を飽きさせないですね。

第2楽章メヌエットは落ち着いた味わいのある舞曲風の音楽です。

第3楽章アダージョは分散和音の伴奏に乗って、子守唄のような美しいメロディが流れてきます。何とはなしに、偽作の第17番「セレナード」の有名なメロディを思い浮かべてしまいます。

第4楽章もメヌエット、これは最初のユニゾンの響きがいいですねえ。
実にさわやかで広がりを感じさせる舞曲です。
形式で言うとABAの三部形式に聴こえます。楽譜ないからよくわかんないけど。

第5楽章はまたプレスト。華やかで勢いのある軽やかな曲です。

楽章別に曲の構成をみると、1→2→3→4→5楽章で、プレスト→メヌエット→アダージョ→メヌエット→プレスト。ABCBA、シンメトリカルな構造になってます。
っていうと、なんとなくバルトークを思い出してしまいます。

エンジェルスQの演奏は実にハキハキしていてスッキリとした演奏です。
ハイドンの明るくて爽快な曲想を存分に発揮していて好演です。


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
うぐいすさま こんばんは

遂に始まりましたね
ハイドンの弦楽四重奏曲、全曲を聴くシリーズ、遠大なシリーズになりそうですね〜。

私は、以下の「ハイドン研究室」というサイトを参考にさせていただくことがあります。

http://www.masque-music.com/haydn/index.htm

ご参考までに〜

私も全曲を聴きたいですが、やはり、あの全集、高額で、爆〜。
といいながら、バロックの60枚CDが届きました。こちらは、6000円弱だったと思います。聴くかな、とも思ったりもするのですが〜。

ハイドンは、若い頃からやはりハイドンなんですね〜。

これからも、このシリーズ、愉しみにしていますね〜。

ミ(`w´彡)
rudolf2006
URL
2008/09/21 23:15
rudolf2006さん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

ハイドンの初期の四重奏は明るくて快活な曲が多くて、聴いていて幸せになってきます(笑)。
その一方で、ハイドンの作品1と2、それぞれ6曲あるのですが、作風が似ていることもあってブログで特徴を書き分けるのが難しいです。でもそれが故に漠然と聴くのではなく、いろいろ詳細に聴きこもうとしてることもあって曲が頭に染み付いてきました(笑)。
うぐいす
2008/09/22 21:42

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