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zoom RSS バルトーク:弦楽四重奏曲第3番<PA-189>

<<   作成日時 : 2008/11/09 11:19   >>

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久しぶりに弦楽四重奏のエントリーをします。
今回は9月で止まっていたバルトークの弦楽四重奏シリーズに行きます。
第3番になりますね。

この曲は1927年に完成したようです。前回までエントリーしていたプッチーニの亡くなった約3年後ですね。
この曲は単一楽章からなっていますが、それ以上に2番以前と比べ中身がかなり前衛的なつくりになりました。
コル・レーニョや効果的なピチカートの多用など、バルトークの特徴である打楽器的な奏法が顕著になってますし、スル・ポンティッチェロなどの特殊奏法も顔を出してますね。
非常に荒々しいリズムと不協和音に満ちた先鋭的な曲になってます。

この曲は、フィラデルフィア音楽基金協会主催の室内楽音楽コンクールに応募して1等をとったようです。

うぐいすはバルトークの四重奏曲は3番と4番が特に好きですね。
最近はバルトークは頓に3番を聴く機会が多いです。
短い時間(15分くらい)の中にとても緊張感が凝縮された内容の濃い曲です。
一日で何種類かの演奏聴けてしまうのがいいですね・・・って、このような前衛的な曲もいつの間にやら違和感がまるでなくなってしまいましたねえ。

2番以前とくらべてハンガリーの民族的な特色がなくなったとおっしゃる方もいらっしゃるのですが、確かに音楽の構成はかなり先鋭的になって素朴な味わいは少なくなってるかもしれませんね。

まあでも、うぐいすはこのような前衛的な中にも、何気に民族的な匂いを感じます。
確かに前衛的ではありますが、打楽器的な処理を施したリズムや不協和音の処理の仕方・流れる旋律の中にも、たとえば新ウィーン楽派にはない東欧の民謡のようなエキゾチックな哀愁が感じられるのです。

もうちょっと付け加えると、実はこの曲を含めてバルトークの前衛的な曲に親しめるようになったひとつの要因として、実はアジアの音楽との同質性を感じた、ということもあります。

こっから先はうぐいすの勝手な雑感です。
ハンガリーの音楽は元々、歴史的・民俗学的にアジアとのつながりも深いようですね。で、考えてみたら、アジアの音楽も結構、不協和音とか打楽器的な処理をしている音楽があって、ハンガリー音楽にもそれを感じさせるような部分があるかなあ、と。この3番の2部のピチカートをかき鳴らしながら不思議な旋律をリズミカルな合いの手を入れながら進行していくところなどアジアの民族音楽とかを想起してしまったりするのですよ。
ホントにつながっているかは学者じゃないのでよくわからないのですが。
→ホント、いい加減(苦笑)

ってわけで、バルトークなら不協和音もあんまり違和感なく、感覚的に音楽を楽しめてます。

第1部も不協和音を駆使しながらも随分と哀愁の漂う部分があります。
第2部はかなり強烈なリズムの連続で、スポーティな快感というか、カタルシスさえ感じられたりしますねえ。
第3部の導入部分も哀愁が感じられます。見栄を切るような場の転換の雰囲気がいいですね。その後第1部の楽想のいくつか回想された後、驚異のコーダへ続きます。
コーダのめくるめくような楽想の変化の極致!
ここは素晴らしいの一言です。

またいろいろと書きたい放題のことを書いてしまい、長文になってしまいました・・・
簡単に演奏のことに触れてみますと、3番は好きな演奏ばかりです(爆)。
よく聴くのは、ジュリアードQ 2種('50・'63)、ヴェーグQ 2種('54・'72)、タートライQ、ケラーQ、ハンガリーQですね。
曲が短いので、聴くときは大体上記の演奏をすべて一気に聴いてますね(笑)。

ジュリアードQの2種('50・'63)の先鋭的かつ情熱的な演奏、良いですね。
それからヴェーグQの新盤('72)は泥臭いながらも4つの楽器の構造や曲の構成が「くっきり」明確に見えて素晴らしいです。
あと、特に他の演奏とは特異的な演奏をしているという点において、ヴェーグQの旧盤('54)のコーダは鳥肌ものでした(新盤とも全然違う演奏です)。その遅いテンポで奏でられる圧倒的なスケール感には驚嘆しました。
また、タートライQのスッキリとした音楽、ケラーQのスマートなつくり、ハンガリーQの情緒性も素晴らしいです。
・・・っていうか、結局この辺はすべて好きなんですね。どれが特に、という感じではないです。

初めて買われる方は上記のどれを買ってもいいような気がするのです。
お好み次第ですね。
あっ、でもヴェーグQの'54は録音が悪いのでファースト・チョイスはよした方がよいかも。ジュリアードの'50は録音もいいですが、モノラルなので初めは'63を選んだほうがよいですね。

そういえば、アルバン・ベルクQ、エマーソンQは全く聴かなくなりました・・・
あと、タカーチQの旧盤('83)が注文してもうすぐ1年になるんですが、まだ来ませんねえ(苦笑)。

アフィリエートはどの演奏でもよいのですが・・・
代表してジュリアードQ'63をのせようと思ったのですが、amazonでは中古のみで入手困難になってるじゃないですか!HMVでは入手可能なのに!
ここはひとつ、最近入手したケラーQをのせときましょう。



Bartok: String Quartets
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2006-03-20
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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
うぐいすさん、お久しぶりです。
バルトークの3番、私も好きです!
仰るとおり、1、2番に比べぐっと先鋭的になりましたが、どこかに民族的な匂いが感じられます。コーダは凄いですね。一度実演で聴いてみたいものです。
演奏はジュリアード63年盤、ハンガリー、ケラー、どれも好きですが、3番のマイベストは今のところジュリアードです。ただし凛虞さんのお薦めで買ったケラーのバルトーク全集が思いがけない大収穫でした。
アルトゥール
2008/11/09 18:14
アルトゥールさん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

学生の頃なんぞは、バルトークの音楽ってまるでさっぱりだったのですが、ここ数年あたりで解脱(笑)したかのように聴きまくってます。実はバルトークってクラシック音楽という意識をしなければ、意外と日本人にも馴染みのある音楽かも?日本の祭囃子とかって打楽器が活躍しますし、不協和音の塊だと思うんですが。

ジュリアードQ('63)、いいですね。うぐいすの持っている演奏の中でもっとも厳しくて情熱的な演奏だと思います。一方、ケラーQのは逆にスマートで曲そのものを味わうことのできる演奏で聴きやすいです。
うぐいす
2008/11/09 20:26
こんにちは。

バルトークの弦楽四重奏は前からじっくり聴いてみようと思いつつ未だに真面目に聴いていません。いつかは真面目に聴いてみます。

ハンガリーは民族そのものがアジアとつながりが深いそうです。なんでも東ヨーロッパの中でハンガリーだけが祖先をアジア人に持つとか。なので、名前の順序が東アジアのように名字を先に呼ぶとか、赤ん坊のお尻に蒙古班ができるとか、ヨーロッパではハンガリーだけにしかないアジア人の特徴が有るのだそうです。やっぱり彼らはジプシー民族だったのですね!(^^)
ハルくん
URL
2008/11/15 08:44
ハルくんさん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

マジャール民族の祖先はアジアとつながりがあるというのはよく言われますねえ(うぐいすは確か、高校時代の地理でならったかな?)。そういう先入観もあったせいか、音楽にもそこはかとなくアジア的な匂いを感じてしまいます。バルトークもハンガリー的な呼び名は「バルトーク・ベーラ」さんなのですよね。

バルトークの音楽はなかなかとっつきずらいですが、うぐいすはリズムを中心に聴くようにしていたらわりと馴染めるようになりました。聴きこんでるとそのうち不協和音の連続が爽快(爆)になってくるから不思議です。聴かれるようになりましたら、ご感想をお聞かせくださいね!
うぐいす
2008/11/15 19:36

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