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zoom RSS 今年最後のエントリーです:プッチーニの「ラ・ボエーム」<PA-198>

<<   作成日時 : 2008/12/29 23:56   >>

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今年は12/31には実家に帰省いたしますので、今回のエントリーが今年最後になると思います。
(ホントはもう1回書いて新年はPA-200としたかったところですが、ちょっと時間がとれそうにありません)
今年はプッチーニ生誕150年、カラヤン生誕100年、ということで、今年の締めくくりはまだプッチーニ作品で取り上げてなかった「ラ・ボエーム」、カラヤン/ベルリン・フィル盤('72)を選びました。

実は、今回も前回に引き続きワーグナーを書こうとも思いましたが、以前の数々のエントリーと重複してしまうのですよね〜・・・
以前と形式を変えて違った角度で・・・とも思いましたが、各曲・各演奏に対する印象が変わるわけでもなく、ある意味、ワーグナーに対する感想は完結してますので、やっぱりやめときます(苦笑)。
ブログ仲間の方たちに追従できないのが残念ですが。

さて、この「ラ・ボエーム」ですが、プッチーニのオペラの中では比較的早い時期の作品です。「マノン・レスコー」の次ですね。
初演はまあまあの成功で、その後何回か繰り返すうちに人気を博すようになっていったようです。
当時は音楽が軽いとか芸術性がないとか批評家先生は批判したそうですが、聴衆には熱狂的に支持を得たようです。

このオペラは1幕と2幕は若き日々の青春群像といった風情が強いですね。
若々しく勢いのある楽想、しっとりとした恋のはじまり、街の喧噪の中での男と女のエピソード。
めくるめくような1幕の序奏からいきなり歌が始まり、若者たちの貧しいながらもたくましくワイワイガヤガヤ、生き生き生活している日常を描いていきます。このあたり聴いていると、うぐいすも学生時代の頃を何とはなしに思い出してしまいますねえ(遠い目)。
その後ロドルフォとミミの「冷たい手を」や「私の名はミミ」などの歌や2幕などを聴いていると若き日の恋愛模様とかも思い出して気持がちょっとだけ華やぐ感じがします。

ってことで、1幕2幕も聴いていてなかなか楽しいのですが、・・・実はそれ以上にうぐいすは、抒情劇風にしっとりとした曲想で泣かせる、悲劇的な第3幕と4幕が好きなのですよ(爆)。
3幕は別れの話、4幕はその後の顛末といった感じでしょうか。
3幕は「ミミはひどく病んでいる!」から始まる歌以降の音楽の悲しさ!
「あなたの愛の声に呼ばれて出た家に」「さらば甘い目覚めよ」の抒情的な美しさ!
4幕は「ミミがいるの!」の緊迫感から「古い外套よ!」以降の美しくも悲しい歌の数々、そして最後のミミの死の悲痛な音楽と、実に悲劇的なストーリーを効果的に盛り上げてくれます。
このあたり、ホントに涙なしでいられないですね。

プッチーニの音楽って、ホントに抒情的であまりおおげさにならないところが味ですわ。表情も繊細ですしね〜。

さてさて、それでは演奏についてです。
カラヤンの演奏はやはり70年代の勢いのある時期ですので、なかなか颯爽としていて聴きごたえがありますね。
しかし、それにも増してベルリン・フィルの演奏、そのダイナミックな表現はすごいですね!!
しかも弱音の繊細さもさすがです。ワーグナーの「指環」ではカラヤン/ベルリン・フィルのその抒情性がある意味異色な魅力を放っていたわけですが、プッチーニの場合は彼らの芸風がそのまま受け入れられますね。

歌手陣も素晴らしいです。パヴァロッティのロドルフォとフレーニのミミは最高の組み合わせではないでしょうか。
若々しくも力強い輝きを持つパヴァロッティのロドルフォ、フレーニのミミの可憐さ、この抒情的な表現がカラヤンのバックともうまく溶け込んでいて素晴らしいです。

さて、今年ももう残すところ2日ですね。今年の新たな収穫を振り返ると、個人的にはハイドンの弦楽四重奏曲とベートーヴェンのピアノ・ソナタ、それにプッチーニのオペラを集中的に聴く機会を作れたことでしょうか。
ズスケQ・クリーヴランドQのベートーヴェン四重奏全集に出会えたことも収穫でした。シベリウスの交響曲もまとめて聴いたこともあらためて曲の魅力を再発見させていただけました。

また、今年も従来のブログ仲間の方々と語り合い、また、新たな方たちとも巡り合うことができました。
エントリーの間隔はあいてしまいましたが、ここまでブログを続けてこられたのも、当ブログを読んでいただいた皆様のおかげです。
来年もまたゆるりとマイペースで続けていきたいと思います。
それでは少し早い挨拶ですが、皆様、よいお年をお迎えください。
また、来年もよろしくお願いいたします。


プッチーニ:歌劇「ボエーム」(デラックス版)
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2008-10-22
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〜パヴァロッティ追悼〜 プッチーニの歌劇「ラ・ボエーム」 カラヤン/ベルリン・フィル
テノール歌手、ルチアーノ・パヴァロッティが亡くなりました。 ...続きを見る
クラシック音楽のひとりごと
2008/12/30 05:04

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
プッチーニの「ボエーム」、いいですね。大好きです。この頃はトシのせいか、第1幕・2幕の青春群像を聴くのが好きです。うぐいすさん同様、遠い目をしながら、学生街の様々な風景を思い出してます。
カラヤン盤は今もLPで愛聴しています。パヴァロッティにフレーニは最高の組み合わせでしょうし、オーケストラも素晴らしいです。ミミの死ぬ場面など、巧みなカラヤンの指揮にゾクゾクしました。録音から35年でしょうか、今も色あせない名演奏だと思います。
では、よいお年をお迎えください。
mozart1889
URL
2008/12/30 05:09
うぐいすさん、おはようございます!
ボエームはビーチャム盤しか知らないのですが、こうして考えてみると、イタオペはまだまだ未開拓の部分が多いです。
本年はまことにお世話になりました。来年もまたよろしくお願いいたしますm(_ _)m
凛虞
URL
2008/12/30 07:00
うぐいすさま お早うございます

カラヤンのボエーム、私も持っています。
今年、このオペラの伴奏をする予定があったので、レファレンスとして買ったんですよ。オペラには出演しませんでしたが〜。

フレーニ、パヴァロッティ、カラヤン、豪華ですよね、端役までしっかりとまとめていて、カラヤンのイタリア・オペラの傑作の1つではないでしょうか?

今年も色々な演奏を教えてくださり、本当にありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。

よいお年をお迎えくださいね〜。

ミ(`w´彡)
rudolf2006
URL
2008/12/30 07:43
うぐいすさん おはようございます。

ボエームは私も「3倍泣けます」のカラヤン盤が究極の一枚だと思います。ただし、私はアンチ・カラヤン派なのでセラフィン盤が座右の一枚です。こちらの歌の良さと華やかさは捨て難いですね。

我らの(?)ミミではロス・アンヘルスが可憐ですね。歌は上手くても太目のフレーニよりも私の好みではチャーミングなこちらです(笑)。そうそう、マエストロの歌が聞けるトスカニーニ盤も好きです。

本年はいろいろとご教示をいただき、ありがとうございます。ご紹介のズスケは収穫でした。来年も引き続き楽しいお話しをお待ちいたします。良いお年をお迎えください。
ezorisu
2008/12/30 09:41
おはようございます。

ボエームは一番好きなイタリアオペラです。
とりわけ第1幕と終幕が最高ですね。

本場物至上主義の私はカラヤンはシンフォニックな音が気になるベルリンPOのCDではなくミラノスカラ座のDVDを鑑賞しています。
CDではトスカニーニ、セラフィン、シャイーが私のベスト3かなぁ。パッパーノもなかなかです。
ハルくん
URL
2008/12/30 10:34
mozart1889さん、こんばんは!
ご無沙汰しております。
コメントありがとうございます。

1・2幕の青春群像は聴いているとこちらまで若返った気になってきますね!
カラヤンの演奏、目の前がぱっと開けていくような鮮やかな表現が素晴らしいです。パヴァロッティも、彼の特質である太陽のように明るく輝きのある声がまたこの雰囲気にぴったりです。この年末に学生時代の仲間と飲んできたので、今聴くと余計に当時のことが懐かしく思い出されます。3・4幕はプッチーニの本領発揮といったところですね。最後のミミが死ぬ場面に至ってはホント、涙ボロボロです(笑)。

mozart1889さんのブログを見るたびに、溢れるほどのCD/LPライブラリーと話題の豊富さに関心いたしております。うぐいすは気ままさが信条ですので、なんとか身の丈に合った(笑)更新を続けていこうと思います。来年もまたよろしくお願いいたします!
うぐいす
2008/12/30 20:23
凛虞さん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

今年前半は「凛虞さん」にはずいぶんとお世話になりました。弦楽四重奏の分野では合同の企画もやらせていただきましたし、ご紹介の演奏・ご指摘にも得るものが多大でした。クリーヴランドQの演奏を知ることができたのはホントに収穫だったです。来年は「Niklaus Vogelさん」にもいろいろとご教示を願えそうですね!本日入手したCDで、来年早々にまたワーグナーをとりあげることができそうです。またよろしくお願いいたします!
うぐいす
2008/12/30 20:24
rudolf2006さん、こんばんは!
いつもコメントありがとうございます。

カラヤン盤、やはりお持ちになられてましたね!しかし、このオペラに出演されてたかもしれないとは!演奏できなかったのは少し惜しかったですかね〜・・・もしうぐいすがこれのバックなんかやってたら、演奏しながら泣いてしまいそうですよ(爆)。

rudolf2006さんの2008年ブログエントリー皆勤にはホントに驚嘆です。仕事や演奏活動などいろいろとご苦労もあったようですが、その合間を縫ってここまでブログを続けてこられるのはなかなかできないですよ。また、そのレパートリーの広さ、的確な演奏へのご感想など、いろいろと参考にさせていただきました。来年もまたよろしくお願いいたします!
うぐいす
2008/12/30 20:25
ezorisuさん、こんばんは!
いつもコメントありがとうございます。

うぐいすは「ラ・ボエーム」、本場物よりもカラヤンを先に入手してましたねえ。トスカニーニは歌手が知らない方が多くてどうしたもんかと思ってしまったのですが、ヴェルディも含めてイタリア・オペラに定評がありますし、ちょっと聴いてみたいですね!

今年もezorisuさんのご感想、いろいろと参考になりました!ezorisuさんのコメントがきっかけで、アドルフ・ブッシュとルービンシュタインの良さを再認識いたしました。あと、シュナーベルのベートーヴェンに出会えたのもezorisuさんのおかげです(激爆)。最初はダメとか言っておきながら、結局入手して今でも緩徐楽章をよく聴いているという赤面ものの顛末です(苦笑)!これからはご紹介のソロモンのベートーヴェン入手していきたいです。来年もよろしくお願いいたします!
うぐいす
2008/12/30 20:26
ハルくんさん、こんばんは!
いつもコメントありがとうございます。

そういえばカラヤンにはミラノ・スカラ座を指揮した映像がありましたね!しかし、ハルくんさんは見事に本場ものをいっぱい持たれてますね!考えてみたら、本場イタリアのプッチーニ演奏でうぐいすの持っている演奏というと「トスカ」と「トゥーランドット」だけなんですよね〜。来年の目標はさらなる本場ものの入手ですね!

ハルくんさんとはrudolf2006さんのブログを介して知り合うことができました!ブログのつながりで、お互いに遠くに住んでいる者同士でも知り合いになれるというのがネットの世界のいいところですね!ハルくんさんとはこれから先、ますますお世話になると思います。来年もよろしくお願いいたします!
うぐいす
2008/12/30 20:28

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