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zoom RSS バイロイトのC.クライバー:「トリスタンとイゾルデ」(1974)<PA-201>

<<   作成日時 : 2009/01/10 18:37   >>

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本日から三連休です。午前中に散歩がてら中古CD屋さんへ行ってきました。
目的はワーグナーのオペラなのですが、3種入手できました。
そのうちの一つが今回のエントリー、バイロイトでのC.クライバー指揮の「トリスタンとイゾルデ」です。
1974年のステレオ録音でレーベルはHYPNOS、まあ、いわゆる海賊盤ですね。

カラヤンの「ローエングリン」とカイルベルトの「さまよえるオランダ人」(ステレオ)はもうそのお店にあるのがわかっていたのでそれを目的に行ったわけですが、もうひとつ何かないかと物色していたら上記のCDを見つけまして。

実は以前からカタリナ・リゲンツァのイゾルデを聴きたくて聴きたくて!
C.クライバーの「トリスタン」ですが、スタジオ録音のドレスデン・シュターツカペレを振ったものは抒情的でなかなか見事な演奏ですし、マーガレット・プライスの歌もリリカルで悪くないのですが、それでもワーグナーの場合にはC.クライバーの芸風にいま一つ馴染めなくてあんまり聴かなくなってしまいまして。
一方、同じクライバー指揮でもリゲンツァの評判はよく聞いてましたので、こちらは何となく気になってたのですよ。

ちなみに、今回入手のHYPNOS盤、中古なのに未開封!
これもしかして、元のオーナーさん、C.クライバー盤のスタジオ録音を入手したつもりだったけど、間違っていたことに気がついてすぐに売っぱらったのかな?
だとしたら、うぐいすは凄い儲けもんです。

今回CDのジャケット見て「あれっ?」と思ったのはステレオ録音ということ。
以前、HMV等で確認した(レーベルOpera Doro)1974年盤はモノラルと書いてあったはず・・・
HYPNOS盤は74年の出演者のようですが、今発売されているCDとは違う演奏?と思いつつ入手してしまいました。

家に帰ってあらためて調べるとやはりネットで売ってるのはモノラルと書いてあって、そのHMVでのサンプルを聴くと音質もイマイチ。
一方、入手したCDの方を聴いてみると確かにステレオで、見違えるほど音がイイ!
でも演奏は同じに聴こえるんだよな〜。CDには正確なデータ書いてないし。
うぐいすは、音源は同じで、ステレオ録音だったのが現在モノラルで再発売されているのでは?と思うのですが、ここらへん詳しい方いますかね〜。

まあでも、やはりこの編集や情報がアバウトなあたりが海賊盤たる所以でしょう(笑)。
今回買ったHYPNOS盤はそういう意味では当たりなのかな〜。

さて、肝心の演奏の中身ですが、いやいや、

やはりリゲンツァはいい!

ニルソンのように突き抜けてくるキツイ感じではなく、ヴァルナイのような迫力のある声でもありません。フラグスタートのような神々しい感じでもないですね。
なんというか、やわらかくて清潔、美しい声質でいいのですよ!
2幕真ん中あたりで、穏やかな音楽にのってトリスタンと愛を語らう部分など、柔らかくてとても人間的な声なのです。
かと言って決して非力なわけでもなくって、歌うところは結構な声量も出してます。

確かにマーガレット・プライスの方がリリカルで、スタジオ録音のC.クライバーの芸風ではその方が合ってたかもしれません。
でもうぐいすはリゲンツァの方が好感が持てますねえ。プライスは10代後半の少女という感じですが、リゲンツァはもうちょっと上(20代前半)って感じで、少し深い感じがしますね。
最後の「愛の死」も清潔感と同時に気品があって素晴らしい!

ブリリオートのトリスタンは若々しい感じではありますが、ちと非力かも(笑)。
イゾルデと競演して張り合ってほしい肝心な部分で、声量的に負けちゃってたりします(苦笑)。音程も「?」ってとこがありますね。
でも、2幕のような抒情的に愛を語らうような場面は悪くないかな。あんまりいやらしい(笑)感じにならないのがいいのかも?好青年って感じ。ヴィントガッセンあたりだとやんちゃ(笑)になってるし。
そういえばこの人、カラヤンの「神々の黄昏」でジークフリートやってましたね。
フレキシブルで流麗なC.クライバーの演奏には合ってるんじゃないでしょうか。
トリスタンを目的で聴くのでなければ、うまく役はこなしてますので、普通に聴けます。

クルヴェナールはマッキンタイア、この人は後にバイロイトでヴォータン役などでも活躍した人ですが、ここでもなかなか貫禄のある歌を披露してますね。
あと、意外とミントンのブランゲーネがいい感じですわ。
リゲンツァとちょっと声質がにてるかな?なかなか抒情的でいいです。
あと2幕の、逢引の途中でマルケ王が乗り込んでくるときに発する叫び声って、ブランゲーネでいいんでしたっけ?このツンザクような叫び、スゴイです(笑)。

C.クライバーとバイロイト祝祭o.の演奏もいいですね。スタジオ録音の方は抒情的ではありますが、どこかクールでさめてるんですよ。しかもフレーズの表現が効果を狙いすぎて少しあざとい感じもするのです。でもこのバイロイト盤はそのスタジオ盤とは違って、もう少しダイレクトで熱気に満ちた演奏です。
バイロイト盤も相変わらずフレキシブルでセンスの良い演奏ですが、このような熱気があるかないかで随分印象が変わりますね。
ドレスデンシュターツカペレのような渋い音色もいいですが、やはりバイロイトライブ特有の、臨場感がたっぷりの響きも素晴らしいです。
1幕最後、ド迫力の大合唱の後、堂々と締めくくるオケが素晴らしいです!
最後といえば、2幕終わりの爆発もすごいですね。縦の線がずれまくりですが(笑)。

ちなみにこのCD、幕の途中で時々音が途切れたり、途中で変な音が混ざってるところがありますね。まあ海賊盤なのであんまり贅沢言っても何なのですが・・・

C.クライバーのバイロイトでの「トリスタン」で残っている録音は4種 3種
でも、その4種 3種の中で現在入手できるのは74年盤だけのようですね。
バイロイト以外にも録音はいろいろあるようですが、その中ではスカラ座を振った1978年盤も評判が良いようです。
いつか聴いてみたいもんです。

同時に入手したカラヤンの「ローエングリン」とカイルベルトの「オランダ人」はまた後ほどエントリー、ということで!


※ Opera Doro盤はお薦めできそうにないので、アフィリエイトはやめときます。あと、Bravissimo Opera Libなんていうレーベルの「Beyond The Ring-the Best Of Wagner」っていう格安CDにも入ってるようですが、これも録音状態の詳細わからないので貼るのやめときますわ・・・

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
Cクライバーのバイロイト「トリスタンとイゾルデ」は昔、年末恒例のFM放送で聴きましたよ。凄まじい演奏でグラモフォン盤よりもずっと興奮しました。あれならベーム盤に遜色無いと思います。正規盤のCDって出ないものですかねぇ。
ハルくん
URL
2009/01/10 22:35
ハルくんさん、こんばんは!
いつもコメントをありがとうございます!

おお〜、リアルタイムでFM聴かれてましたか!これはうらやましいお話です。ラジオの方が音質ももっと良かったのでしょうか。こういうオペラのライブ録音って関係者が多いですし、発売の許可を得るのがなかなか骨が折れるとは聴きます。あと、この演奏もやはり歌手の出来とか部分部分でムラがありますから、完成度で見ちゃうとやっぱりグラモフォン盤なんでしょうねえ。でもおっしゃる通り、うぐいすもグラモフォン盤よりも好きですね。
うぐいす
2009/01/10 23:07
うぐいすさん、こんばんは!
バイロイトに於けるクライバーの「トリスタン」は1974年盤と1975年盤を知るのみですが、やはりスタジオ録音とは感興が異なりますね。後者がステレオ録音で聞くことができるのは幸いです。
それでも、1970年代半ばということを考慮すれば、メータ&RAIのような鮮明さはありませんが…orz ちなみに、このメータ盤でもトリスタンはブリリオートですが、クルヴェナールのニムスゲルンを含めて、クライバーよりもメータの方が持ち味を発揮していると思います。
スカラ座でのクライバーによる「トリスタン」も素晴らしいのですが、これはヴェンコフとモルが聞きものでしょうか。ニムスゲルンはかなり歌いにくそうです(゚∀゚;
すべて数年前に聞いた記憶をたよりに記していますので、ご容赦くださいませ… 嗚呼、ワーグナーを聞く時間がもっと欲しい! 早く定年にならないかなぁ(激爆)。
Niklaus Vogel
URL
2009/01/10 23:20
Niklaus Vogelさん、こんばんは!
お忙しいところコメントありがとうございます!

ありゃ?75年がステレオ、ということはうぐいすの持ってるのは75年盤なのかなあ・・・でもネット上ではHYPNOS盤は74年ってことになってるし・・・でもそういえば、74年と75年って、キャストが同じなんですねえ。やっぱり海賊盤は情報が乱れてます。まあどちらにせよ、今回入手のCDは個人的にヒットでした。これなら結構取り出して聴きそうです。

ブリリオートもメータ盤ではいい感じなのですね。確かに今回のエントリーでは、ブリリオートがC.クライバーの指揮に翻弄されてる感じもしますね(笑)。それでも、2幕の中間部はなかなか彼の持ち味が出てるんじゃないかな〜とは思います。

そう言えば、C.クライバーのバイロイトの「トリスタン」って、74、75、76年の3種のようですね。ちと勘違いしてました。
うぐいす
2009/01/11 00:13
うぐいすさん、たびたびお邪魔します。自分の記憶に誤りがなかったか、今書庫からクライバーの「トリスタン」録音をすべて手許に持ってきました(笑)。
やはり1976年盤は所有しておりません。
ちなみに、1974年と75年では舵手が異なります。前者ではHeinz Feldhoff、後者はNikolas Hillebrandとクレジットされています。
一般的に、放送音源をもとにしたCD化は、メーカーが異なっても、同一のソースを用いていると思えることが多々ありますが、少なくとも1975年盤は2種の音源が市場に出まわったと思われます。ちなみにそのステレオ録音は、Link盤(裏青)です。
…とここまで書いて、焦りました(汗)。私の所有する1974年盤もよくよく見てみるとOpera d'Oroでした… これもステレオでしたか…(゚∀゚;
ちなみに“Beyond the Ring"BOXは、「タンホイザー」以外すべてダブると思いつつも、昨年、購入してしまいました。すべて未聴です…(汗)。
Niklaus Vogel
URL
2009/01/11 01:00
Niklaus Vogelさん、おはようございます!
再度のご来訪ありがとうございます。

なるほど、74年のOpera d'Oro盤にもステレオのものがあるわけですね!それではうぐいすの持っているHYPNOS盤もやはり74年盤なのでしょう。今現在、HMVで売ってるのはOpera d'Oro盤で2種あるようですが、どちらもHMVではモノラルとかいてありますし、入手したHYPNOS盤にはちゃんとデータ書いてないのですよ。海賊盤は情報が錯綜しがちで、商品としての作りも玉石混交で選び方が難しいですね〜。

「Beyond the Ring」、これも気になってたんですよ、安いし。音質どうかな〜?と思ってちと躊躇してしまいました。基本的にモノラルかステレオかはあんまり気にしないんですが、同じ音源が他にある場合にはちょっと気になりますね・・・音質マニアじゃないんであんまり細かいところまではわかりませんけど(爆)。
うぐいす
2009/01/11 09:16

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