Cla_PA!(クラシックパーキングエリア)

アクセスカウンタ

zoom RSS 急に聴きたくなりまして:ブダペストQのモーツァルト弦楽五重奏曲第4番<PA-223>

<<   作成日時 : 2009/03/22 21:15   >>

かわいい ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 8

この三連休、真ん中の土曜日はきれいに晴れていい気持だったのですが、金曜と日曜はあんまり天気が良くなかったですねえ・・・
金曜日はまだ午後から晴れてましたけど、日曜は風が強くて嵐のようでした。
そんなこんなで、何気に物憂い曲を聴きたくなりました。
今回はモーツァルトの弦楽五重奏曲第4番です。名盤と名高い、ブダペストQが第2Vaにワルター・トランプラーをむかえた演奏です。

この曲は昔は好きでよく聴きました。学生時代にちょびっと1楽章の旋律をさらったりもしましたが、自分の音色に幻滅して弾かなくなってしまった記憶があります(苦笑)。
その時の愛聴盤がこのブダペストQの演奏でした。

実はうぐいすはブダペストQの演奏で初めて聴いた曲がこの弦楽五重奏曲第4番だったりするのです。
ブダペストQの演奏って、新即物主義なんて言い方をされてたりしましたが、この曲でブダペストQに親しんでいたうぐいすには、その意味がちっとも理解できなかったのです。

「え〜っ?こんなに綿々と情緒たっぷりに曲を綴っているのにどこが即物的なの?」って感じでして。

まあ、この当時は即物的と言っている意味がよくわかってなかったというのがありますけどね。
ブダペストQの演奏って四声のバランスが整っていることに加え、ゴツゴツした残響の少ない録音ともあいまって、曲の構成を露わにして非常にがっちりした構築感を味わわせてくれますね。(特に1960年代の活動後期のものなど)
そういう意味では、構成感よりも旋律線を重視する演奏に比べると即物的に聴こえますかねえ。

でも、構成感がしっかりしているものの、実はそれを構成している各楽器の音色は非常に情緒的というか、ロマンチックでさえありますね。
もっとも、瑞々しい情緒豊かな音色というよりは、晩秋とか人生の晩年の枯れたいぶし銀の味わいみたいな方向に近いんですが。

そういう意味では、彼らのブラームスなんて、最高なんですねえ。弦楽四重奏曲第3番とか、ピアノ五重奏曲なんてうぐいす的にはベストの演奏だと思っています。

で、このモーツァルトの弦楽五重奏ですが、これがまた、まるでブラームスのようなモーツァルトになってます(爆)。
ある意味、この曲の憂愁美がデフォルメされて、目の前に秋の夕暮れが浮かび上がってくるような演奏なのです。
第2Vaのトランプラーがまた、ブダペストQの音色と同化していて全然違和感がないです。

で学生時代の同じころに、スメタナQにヨゼフ・スークが第1Vaに加わった弦楽五重奏曲全集の演奏も後日聴いたのですが、こちらはもう鮮やかなくらいにモーツァルトの曲になってたのに驚きまして(笑)。
軽快なテンポに瑞々しい音色で、しかもフレーズの抑揚がまた考え抜かれてるというか、アンサンブルの一つの理想形みたいなものを聴かせてくれた名演だったのですよ。

でもですねえ・・・4番だけは・・・弦楽五重奏曲の4番だけはどうしてもブダペストQの呪縛から逃れられなくって(笑)。
あの音色だけは脳裏に焼き付いて離れないのですわ。あの泣きの極致の音色は。

1楽章・2楽章のまさしく感傷的な楽章の歌い方、ツボをおさえていて素晴らしいです!特に1st Vnロイスマンと1st Vaクロイトが大活躍といった感じです。
また、3楽章の中間部で内声の刻みの上で1st Vnが歌っているところへVaが合いの手を入れるところがありまして・・・このVaがなんとも言い表せないような幽玄的な音色になっていてたまらないです。
4楽章がまた打って変って活気のある曲になるわけですが、でも音色は相変わらず哀愁が感じられるので独特の味わいですね。

久しぶりに聴いてしんみりとしました。


モーツァルト:弦楽五重奏曲全集
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
2006-06-21
ブダペスト弦楽四重奏団
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
かわいい

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
うぐいすさん、こんにちは。

いや〜わが意を得たりですねぇ。ブダペストQのモーツァルトは素晴らしいですよ。大好きです。
スメタナQももちろん好きですが、やはりブダペストですね。そしてブラームスに至っては最高で言葉が有りません。
今回は100%好みが合ったようですね。(笑)
ハルくん
URL
2009/03/23 06:04
うぐいすさま こんばんは

モツアルトの弦楽五重奏曲、私はスメタナ+スーク盤で聴いています。この演奏はLPでも聴いていたもので、こればかり聴いています。
ブダペスト盤もあったのですね、知りませんでした。またまた、欲しいものを紹介していただきました〜。
その前に、ブダペストのブラームスを聴かないと〜、爆〜。

ミ(`w´彡)
rudolf2006
URL
2009/03/23 17:49
ブダペストSQ・・・、現在では忘れられた存在に近い楽団だけど、実に素晴らしい演奏が多いですよね。
私は、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲集とモーツァルトの弦楽五重奏曲集を愛聴盤として持っています。
どうやら、うぐいすさんは私と音楽の嗜好が似ているみたいですね。
例えば、シゲティのバッハ無伴奏とかウィーン・コンツェルトハウスのハイドンとか・・・。(^^)
ビギナー
2009/03/23 18:38
ハルくんさん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

この演奏はいいですねえ!端正な形式美とか、音色の美しい演奏は他にもいろいろありますが、モーツァルトの憂愁美をここまで表現しつくした演奏は他にはないんじゃないでしょうか。通り越してブラームスっぽい感じもしてしまいますが(苦笑)。ブダペストQに関してはハルくんさんとは意見が合うようで何よりです(笑)。
うぐいす
2009/03/23 21:49
rudolf2006さん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

スメタナQ+スークもいいですね。
微に入り細を穿つようなフレージングの表現には舌を巻きます。うぐいす的には、ブダペストQの演奏がなければこの演奏がベストですね。
ここはぜひとも、ブダペストQの弦楽五重奏曲を聴いてみてください。おススメですよ!絶対損はしないと思いますので。ブラームスを聴きながら注文をポチっと押してしまいましょう(爆)。
うぐいす
2009/03/23 21:51
ビギナーさん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

ブダペストQはやっぱり、忘れられた存在なんですかねえ。確かに、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集の新盤が再発されたのはここ1,2年の話で、一時期は廃盤でしたからね〜。
それにしてもあらためてお話を伺うと、うぐいすの好みはビギナーさんとも近いかもしれませんね。形式感がしっかりしていて、音色が何気に渋いものとか(笑)。ウィーン・コンツェルトハウスQは潤いもありますが、どこか泣きの入った寂しげな甘さなのでこれも独特ですね。
一方で、うぐいすはスメタナQのような端正なのも曲によっては好きなので、節操があんまりないかもしれません(笑)。
うぐいす
2009/03/23 21:55
うぐいすさん、こんばんは。

これは私にとって因縁の曲です。ふた昔ともうひと昔近い以前に初めて聴いたのが同Qの演奏でした。サッパリわからない!今から思えば、小林秀雄のエッセイに影響されて、若過ぎる頭だけで聴いていた自分が恥ずかしい限りです。LPを処分するときに考えもなく売ってしまいました。その後、もう一度この曲を聴こうと思ったときに某評論家の方が「メロス以外いらない」云々と書かれていたので、そのCDを買いました。やっぱり合わない!同じト短調でも交響曲は好きなんですが…。結局、いろいろ聴いた中では、たぶん甘すぎると言われそうなアマデウスの演奏をよく聴きますが、未だベストの演奏にめぐり会えていない不満が解消できていません。第3番は悠然としたバリリが最高なのですが。

今回も好き勝手な感想で失礼をお恕しください(笑)。

ezorisu
2009/03/24 21:40
ezorisuさん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

実はうぐいすはこの曲、ある意味因縁がありまして(笑)。学生時代、オケの先輩とこの曲の話をしてたとき、先輩がスメタナQ+スークの方がブダペストQよりもすばらしいと言ってました。まあ、うぐいすはスメタナQの演奏も好きでしたので演奏が素晴らしいのには異論がなかったのですが、その先輩曰く、ブダペストQの演奏は音楽表現がまるでなってないとのことだそうです(苦笑)。先輩はスメタナQのフレーズ表現の機微にいたく感心していたようで、ブダペストQの枯れた味わいにはまるで興味がなかったみたいです・・・
まあ、そのあたりは結局は好みなんですよね〜。

ezorisuさんの場合は曲そのものもいま一つということなので、まあ、合わないならしょうがないと開き直るのも一つの手かと(笑)。ちなみに例の小林秀雄のエッセイですが、正直あまりに感覚的すぎて、何言ってるかわかんないです(苦笑)・・・まあ、あれもエッセイのひとつの手法なんでしょうが、どうもうぐいすにはああいう芸術的な文章が理解できなくってダメみたいです・・・
うぐいす
2009/03/24 22:39

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
急に聴きたくなりまして:ブダペストQのモーツァルト弦楽五重奏曲第4番<PA-223> Cla_PA!(クラシックパーキングエリア)/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる