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zoom RSS タカーチQ新旧聴き比べ:バルトークの弦楽四重奏曲<PA-293>

<<   作成日時 : 2009/11/07 20:04   >>

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今日も昨日に引き続き晴れました。
少し暖かくてホッとしてます。

さて、昨年からプチ・シリーズとしてバルトークの弦楽四重奏曲をエントリーしてきましたが、あと6番を残すのみとなっています。
手持ちの演奏も聴き比べていますし、とっとと書いてしまえばいいのですが(苦笑)、まだ書けてないです。
理由としては、なかなか筆が進まなかったというのもありましたが、ちょっと思うところもあって止まっていたのです。

実は以前から気になる演奏があったんですが、それを入手することができたのです。
それが今回エントリーの、タカーチQのバルトーク、しかも新旧の2種類の録音です。

きっかけは2カ月ほど前に中古CD屋さんでタカーチQのバルトーク四重奏全集の旧盤を見つけて入手したところからなのです。

タカーチQ旧盤は以前HMVで注文したところ、1年以上待たされた上に「廃盤」という回答で強制キャンセルされてしまったため、半ば入手をあきらめていたのです。そのため、これを中古屋さんで見つけた時は嬉しかったのですよ〜!

その後HMVを見たらあら不思議!
いつの間にか入手可能になってるじゃないですか!(怒)
まったくもう・・・

でもまあ、入手したのは中古屋さんでも、実は未開封状態でしかも安く(半額以下)入手できたのでよしとします(笑)。

で、この旧盤の演奏を聴いたところ、「こりゃあ、新盤も聴き比べてみないと」と思ったのです。
実はタカーチQの新盤の演奏の感想はいろいろなところで見かけるのですが、旧盤の詳細な感想を目にすることがあんまりないのですよ。
また人によって、旧盤がいい、いや新盤の方がうまくなってる、と評価もいろいろなので、両方を聴いてみないとタカーチQに対するイメージがうまくつかめないな〜と思ったのです。

ちなみにタカーチQは1975年にハンガリーでリスト音楽院の四人の学生によって結成されたようですね。
結成当時は全員ハンガリー人だったのですが、そののちメンバーが交代し、最新のメンバーにはイギリス人1人、アメリカ人1人(他の2人は結成時のメンバー)となっているみたいです。

旧盤は1983年録音、初代のメンバー。
1st VnがGabor Takacs-Nagy、VaがGabor Ormaiです。

一方、新盤は1996年録音です。
1st VnがEdward Dusinberre(1993年)、VaがRoger Tapping(1995年)に変わっています(二人ともイギリス人)。

なお、現在のタカーチQのメンバーはさらにVaが2005年にGeraldine Waltherに変わっています(この方がアメリカ人)。

ということで、現在は「タカーチ」は脱退してしまってメンバーにいないのですが、団体名は「タカーチQ」のままということです(笑)。
まあ、いったん知名度が上がっちゃうと、途中で団体名変えちゃうのも大変ですからね。

さて、肝心の演奏内容についてです。
曲によって印象がいろいろと変わるのは承知で、乱暴ではありますが、あえて総合的な感想を書いてみます。

両者に共通するのは細部まで手を入れる繊細な表現、アクセントの効いた現代的で斬新なところでしょうか。すっきりとして各声部がよく聴こえます。
あまり土着的な感じはないですね。

逆に新旧の違いを簡単に言うと、細身だが有機的で安定感のある旧盤と、ややロマン的で細部の抑揚がデフォルメされた新盤、と言ったところでしょうか。
この差はやはり13年の歳月もそうですが、メンバー交代も影響あるのかもしれません。

旧盤は細身で繊細かつ斬新な感じですね。でも、音楽が自然に流れていく感じがするのですよ。
なんというか、四声がうまく有機的に絡み合っていて、速い曲想の部分でも聴いていて安定感があるのです。
この旧盤、結構現代的な演奏ですが、それと同時に音楽としてまとまってる感じがします。まあ、逆に新盤と比べたら地味に聴こえる部分はあるかも。

一方新盤の方ですが、録音がずいぶんいいですね〜。
旧盤と比べると少し音色が太くなっていて、フレーズの抑揚とか、細部の表現もデフォルメされてます。
横の流れよりも、そのときそのときの感情表現というか、表現主義的な傾向が少し強くなっているような気がします。テンポの変化も少し大きいかな。

その分、情念的な面も少し強調されてきています。もっとも「旧盤と比べれば」ということですけどね。
まあ、旧盤に比べると少々落ち着きはないかもしれませんが、ダイナミックで変化の大きい表現が聴きたいときはこっちかもしれません。

そのあたりは3番と4番のように先鋭的な曲で両者の違いがよくわかります。

あっ、あと緩徐楽章に関しては新盤の方が音色に艶がありますし、低音も逞しいところが好ましいですね。
逆に旧盤はすっきりとしてますので、曲の構造の把握とか、音楽の繊細な流れを味わう感じの演奏です。意外とその繊細な部分にロマン性も感じます。
1番の1楽章や2番の1楽章を聴くとその違いが明白です。

番号別に感想書いてみますと、旧盤は5番が特に気に入りました。
3番、4番などの先鋭的な曲も安定感があっていいですね。
新盤は1・2番が勢いのある楽章も含めて艶っぽくていいかな〜。
6番は旧盤のすっきりした感じがいいかな。新盤は3楽章がくどい感じがするかも。
といいつつ、1・4楽章は新盤の豊かな響きも捨てがたい・・・ので、6番は痛み分けか?

総合的に、うぐいすは個人的にどっちが好きか?という話になると、旧盤ということになりそうです。
旧盤の方が聴いていて心地よかったのですよ。
バルトーク聴いていて心地よいっていう感想もなんだかな〜とは思うのですが(笑)
全体としては、いつも聴くなら旧盤かと思います。
まあ結局、新旧のどちらがいいのかは個人の好みですね。

旧盤はいまならHMVで入手できそうです。ちなみにHMVの画像はライナーノーツの表紙。CDジャケットは葉っぱか布みたいのが絡まって花?みたいな形をしている絵です(まあ、ようするによくわからん物体なのですが)。


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一方、こちらは新盤。


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