Cla_PA!(クラシックパーキングエリア)

アクセスカウンタ

zoom RSS ズスケのJ.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ<PA-369>

<<   作成日時 : 2012/03/24 20:11   >>

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 2

今日もエントリーです。
なんだか、この2ヶ月間の空白を埋めるがごとく、怒涛の更新ですな(笑)。
まあ、今日は午前中は雨が降ってましたし、のんびり家で音楽聴いてブログ書くのは良かったですかね。

さて、今回はズスケの無伴奏ヴァイオリンです。

ズスケはうぐいすにとっては、どちらかというとソロのヴァイオリニストとしてよりも、ズスケQとしての方が馴染みがあったりするわけですが、学生時代にはFMラジオなどでベートーヴェンのVn協奏曲など、ソロの演奏も聴いたりはしてました。

昔ズスケのバッハを聴いた時は、やはりシゲティみたいな個性の強い演奏が好きだったこともあって、あんまり印象に残ってませんでした。

で、今回改めて聴いてみた感想です。
1番のソナタから聴いていったわけですが・・・最初は正直、なんだかフニャフニャしてるな〜という程度で、ピンときませんでした。
それでも何とはなしに聴き進めていきまして、2番のソナタの2曲目であるフーガになった時、思わず「ハッ」としてしまいました。

なんていうんですかね。
「ああっ、ひとりぼっちだなあ・・・」と。

他の演奏には全く感じられない、寂寥感がひしひしと伝わってくる演奏なのです。

ミルシテインにしても、グリュミオーにしても、シゲティにしても、他の演奏は大体「孤高」というのにふさわしい、たった一人でも逞しく屹立しているような大きなものを感じるわけですが、ズスケのは全然違いました。

ここに存在するのは静寂の中でこじんまりと、他人の誰の手も借りずに黙々と弾き進めていく「たった一人」の演奏家の姿です。
背景は何も存在してなくて、ホントにポツンと一人っきりで弾いている姿だけが浮かび上がってきます。

その後一通り全部聴いてみましたけど、なるほどな〜、と思いました。
フワフワしたようなと感じた1番のソナタも含めて、ズスケの無伴奏は全曲、上記で感じたようなスタンスで聴いてみますと、すべて納得できる演奏になりました。

シャコンヌなども、ひとりぼっち感MAXです。その音色は大気に溶け込んでいくようで、とってもはかない音楽に聴こえます。
いや〜、こんなシャコンヌは他では味わえないですな・・・
聴き終わった後にしんみりとした気分になってしまう、味わい深い演奏です。

そうですね。どの曲も、聴いた後に「しんみり」としてしまうのですよ。
魂が揺さぶられるのではなく、寂寥感の余韻に浸るような聴後感です。

まあ、以上は1番、2番などの短調作品の印象ですが、逆に、そんな感じで3番の長調の曲をやられると、これがまた慈愛に満ちた何とも言えない暖かい感じの演奏に聴こえますね。
人によっては生温く聴こえるかもしれませんけど、これはこれでなかなか心の和んでしまう好演奏だと思います。

しかし・・・あらためて振り返ってみて上記のような感想となりますと、今回のCD入手のスタンスである「普通に聴ける演奏」かというと、ちょっと違うかな〜という気もしたりして(爆)。

このズスケの演奏、静寂の中にひとりぼっちで浮遊しているような独特の感覚はとても居心地はいいんですけど、いわゆる「リファレンス」といった感じで気軽に聴く演奏とはちょっと違うかなあ。
聴いていて疲れはしませんが、聴くときの気分によっては温く感じる時があるかもしれません。

うぐいすにとって、いま「普通」に聴ける演奏はミルシテインやグリュミオーのような演奏で、ズスケのはその合間に聴いてるという状況になってますね。

そういえばこのズスケの演奏、なんとなく既視感があるなあと思ったら、クイケンなどの古楽器の奏法を思い出してしまいました。演奏内容が似ているというわけではなく、音色が醸し出す寂寥感というか、ひとりぼっち感がなんとなく古楽器の音色を連想してしまったのです。
クイケンの演奏、以前ラジオかなんかで聴いたんですが、聴き流してましたねえ。
今度聴き直してみようかなあ。

さて、そんなこんなで今回入手した4種類は残すところ最後の1種類です。これはまた今度ということで。
これも「普通」ではないですね(笑)。


Violin Sonatas & Partitas (Dig)
Berlin Classics
2008-09-09
J.S. Bach
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by Violin Sonatas & Partitas (Dig) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
うぐいすさま おはようございます。

第3弾はズスケだったのですね。私の「隠れ名盤」です。この演奏はもっと紹介されてもよいと思い続けています。

最初聴いたときに、ソナタの第1番であぶなっかしいように感じました。お書きのとおり、ふにゃふにゃした感じですね。それが、まるでライヴのように徐々に演奏の深まりと高まりが増して行って、3曲目のソナタ第2番目のあたりからは聴き逃してはいけないように思えて来ます。

私は一人の時間を過ごしたいときにこの演奏を聴きます。うぐいすさんがお書きの寂しさや温かさ、しんみりとした感じはわかるように思います。そのあたり、シューベルトのソナタにもつながるような気がします。

ところで、最近の傾向のように思うのですが、この曲集に関しても演奏の遅さが目立ちます。特に日本人の女性ヴァイオリニストに顕著です。私のひとりよがりかもしれませんが、若いんだからもっと潔く、颯爽と弾いてほしいな〜と思ってしまいます。カザルスやシゲティの方向も大事ですが、ロストロポーヴィッチやハイフェッツの方向でも頑張ってほしいと思います。
ezorisu
2012/03/25 08:49
ezorisuさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

1番で危なっかしい感じというのはわかる気がします。うぐいすの場合は、1番単体だと良さがよくわからなくて、2番を聴いて1番も良さがわかってきたという感じでしたから。ズスケの録音は、初めて聴くときはむしろ、最初に2番・3番からきいた方が良いのかもしれません。

ミルシテインやグリュミオー盤のように美音とともに逞しさも併せ持っている演奏を聴き続けていると、ふっとズスケのような柔らかで寂寥感の漂う演奏が聴きたくなります。いろいろと演奏のヴァリエーションを楽しめるのも、バッハ音楽の懐の深さかもしれません。

それではまた、よろしくお願いいたします。
うぐいす
2012/03/25 21:28

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
ズスケのJ.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ<PA-369> Cla_PA!(クラシックパーキングエリア)/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる